6.「全体的に味が濃い」
MICHIKO「どんな料理でも、具材を増やすことです。
特に、水分の多い野菜類を加えるのがおすすめです。他に、汁物や煮物は出し汁や酒を加えて薄める。スープならスープストックを加えます。炒め物などには少量の水を加えます。ビールを加えるとお肉もやわらかくなるおまけ付き。
どうしてもリカバリーができないときは、出し汁を足してけんちん汁に、カレー粉を足してスープカレーに、牛乳を足してホワイトシチューにも。
●これはNG!
MICHIKO「水だけをたくさん入れてしまうと、ぼやけた味わいになるのでNG」
●美味しく調理するPOINT
MICHIKO「初めは調味料は少なめに入れて、最後に味わいを調整するようにしましょう」
最後に味が決まらない!対処法は?
ところで、料理ができあがる最終段階で味見をしてみたら、なんだか微妙でいまいち味が決まらないといったことってよくありませんか? そんなときの対処法をお聞きしました。
MICHIKO「料理に、酢や醤油を少量加えると、“美味しい”と感じる弱酸性になります。酢をほんの少量加えると味がまろやかになり、美味しく仕上がります。
塩味が薄く料理の味がぼやけているときは、酸味を感じない程度の、少量の酢を加えます。例えば鶏ガラのスープなどでコクが感じられないときは、少量の酢と酒を加えて、ひと煮立ちさせます。煮物、炒め物、カレーなどの隠し味にも少量、酢と酒を加えると美味しくなりますよ。
醤油にはうま味や甘味、苦味、酸味、塩味と五原味がそろっているので、醤油を少量加えると味が決まります。醤油は自分で味付けするテーブル調味料として、普段からも威力を発揮していますね。
また、和食なら鰹節や昆布、中華料理ならネギやごま油、洋食ならトマトやバターやパルメザンチーズを加えるとうま味やコクがアップします。
いろいろ工夫を凝らして、せっかく作った料理を無駄にしないようにしたいですね」
味付けのよくある失敗とそのリカバリー方法を教えていただきました。「やばい!失敗した!」という緊急時ときこそ、見返して、トライしてみてくださいね。
【取材協力】MICHIKOさん
講師、食養生士、料理・調味料研究家。「調味料選手権」審査委員長。「あさイチ」「教えてもらう前と後」等のテレビ、ラジオ、雑誌の出演多数。食養生&ビーガン教室「美楽流-MIRACLE」 in 豊洲、主宰。