彼氏や結婚相手に求める条件で「価値観が同じ・似ている」ことを挙げる人は多いですが、“同じがいい”にこだわりすぎるとほかの相性の良さを見逃します。
逆に、受け入れがたい面があっても「ここが合うから我慢しよう」など間違った妥協に走ることもあり、価値観が合うかどうかだけで決めてしまうのも危険です。
婚活で本当に考えたい価値観について、お話しします。
婚活で本当に考えたい「価値観」のこと
1.そもそも「価値観」ってなに?
「結婚相手に求める条件」として「価値観が似ている」を挙げる人は男女ともに多いですが、実際にどんな部分が合うことを望んでいるのでしょうか。
洋服の買い方から人付き合いに対する考え方、また夫婦のあり方や育児・教育についてなど、「価値観」と呼ばれるものは多岐にわたります。
また、「悪いと思うものが同じ」であることにも価値観の相性があり、たとえば「配偶者に隠れて異性と食事に行くだけで浮気」「自分のお給料からこっそりへそくりを貯めるのはダメ」など、共通した考え方を持つ相手がいいことは確かです。
価値観には、何を大切にするか、どんな言動がアウトかなどその人の人間性が出ます。
「似ている人」といっても、ある部分はぴったりだと思っていたら別のひとつは正反対、なんてこともあるのですね。
2.「価値観がすべて合う」人は少ない
もちろん「浮気や不倫は絶対にダメ」など、モラルに関する価値観が一致していることは健全な夫婦関係を築くために重要です。
ですが、「浮気や不倫はしないし、結婚記念日には必ず豪華なディナーに行って、親との同居なしで新築一戸建てを持てる人」のような細かい部分まで考え方が同じという人は、そういないのではないでしょうか。
「毎月必ず貯金する」「家事は分担する」など大まかなことは一致していても、「貯金はするけど趣味にもお金を使いたい」「仕事が忙しいから慣れない家事は任せたい」と突き詰めていけば同じではないこともたくさんあります。
「価値観が似ている」ことは大切でも、「すべて合う人はいない」のもまた現実です。
同じであることにこだわりすぎると、合わない部分を見つけたときに「これじゃダメだな」とネガティブな感情に引っ張られてしまいます。