3.「価値観が合わない部分」をどう受け止めるか
たとえば、「家事は分担する」という価値観が同じでも「慣れない家事は妻にやってほしい」と思う男性がいるとします。
「共働き前提なんだから、男も家事をするのが当たり前でしょ」と考える女性は、自分が望む結婚生活は送れないと決めつけてしまいますが、それではもったいないといえます。
「分担するべき」という部分が一致しているなら、「お互いが得意なこと、できることで協力しよう」と考えれば、男性にもやれる家事が見つかりますよね。
「苦手だからしない」で終わらせるのではなく、歩み寄れる部分を探すほうが、ポジティブな関係を維持できるはずです。
これが「家事は妻の仕事」と自分が負担することを考えない男性なら、どんなにほかの価値観が似ていても結婚生活はうまくいきません。
女性が大事にしている価値観から大きく外れてしまえば、最初は目をつぶっていられてもいずれ「私ばかり大変な思いをしている」というストレスは避けられないのが、結婚生活だからです。
「合わない部分」をどう受け止めるか、「根本的に無理」か「話し合う余地があるか」を見極める姿勢が、長い夫婦生活を送る相手を間違えないためには重要です。
4.「価値観は似ていないことがあって当たり前」と心得る
婚活を頑張っている30代のある女性は、「“これはダメ”っていう価値観が同じことだけは譲れない」と話します。
「いいことで考え方が違うなら、それは自分の視野を広げるためにもどんどん吸収したい。でも、タバコの吸い殻を平気でポイ捨てできるような男性は絶対に無理」
彼女がこだわるのはこの点だけですが、「価値観は人それぞれ」が前提であり、違うことを受け入れる余裕があります。
浮気や不倫、マナー違反など「人としてアウトなこと」は一致するべきといえますが、たとえば「休日は寝坊してのんびり過ごす」「節約も大事だけど、月に一度は外食して美味しいものにお金をかける」のような“いいこと”の価値観は、違っていればそれだけ選択肢が増えるともいえます。
「似ていることも大切だけど、違う部分があっても当たり前」なのが価値観です。
合わないと決めつける前に「歩み寄れる部分があるかどうか」「その違いを楽しめるかどうか」まで考えられる姿勢を持ちましょう。
こちらの女性は現在いいお相手を見つけて交際中ですが、結婚生活について前向きな会話ができていると話していました。
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「価値観が似ている」のは、彼氏でも結婚相手でも幸せな関係を築くために欠かせないことです。
「合わない部分もある」と余裕を持っていれば、合う部分についてもさらに楽しみや喜びを深く共有できるといえます。
お互いのいろいろな思いを受け止めあえる関係が理想ですね。