バチェロレッテ・萌子さんのオーラに納得
--『バチェロレッテ・ジャパン』が10月9日から配信されます。初代バチェロレッテに選ばれた福田萌子さんに、坂東さんはどのような第一印象をお持ちになりましたか。
萌子さんが登場するシーンで、知らず知らずのうちに、その姿を見て笑みがこぼれたんです。「この人がバチェロレッテなんだ」と思うと、ゾクゾクッとしました。
その瞬間、すぐに僕自信を納得させてくれるオーラがあって、僕は彼女のドラマを支えると決めたんです。
ひとことふたこと会話をしただけで、彼女がどのくらいのコミュニケーションを持っていて、どのくらい『バチェロレッテ・ジャパン』に対してやる気があるのかが伝わってきました。
--今回、参加男性が17名いらっしゃいますね。
彼らがどのように闘うのか、いまから気になっている方もいるかと思います。男性のなかには、不器用な方も器用な方もどちらもいらっしゃいますが、それはどちらがいいという話ではありません。
バチェロレッテの萌子さんが何を求めているのかはわからないですが、参加男性それぞれの心の出し方も見ているのではと。
器用な方は自分を上手に出していますが、不器用な方は不器用なりのアプローチをしています。そのなかで心をうまく出せた人が、残っていくのかなと思います。
恋愛の駆け引きはやめたほうがいい
--バチェラーやバチェロレッテが相手を選ぶ基準と、一般の恋愛ではシチュエーションが違いますが、恋愛において“最後のひとり”になるには、坂東さんは何が大事だと思われますか。
まずノウハウではないと思うんですよね。たとえば、何か努力をすればうまくいくというマニュアルがあればそれはやるべきかもしれないですが、恋愛は“リアル”なんですよ。
リアルということは、マニュアルがないということ。ですから、一般の恋愛でも同じことが言えると思うんです。
あまり「この人にはこういうふうにしてみよう」という作戦は練らないほうがいい。
だから、マニュアル通りに「こうなったらこうしてああして」と、ひとりよがりに決めて行うことはすぐにでもやめませんかと、全人類に言いたいですね。
--駆け引きもおすすめしないと?
やめたほうがいいですね。駆け引きで培った環境は、すぐに崩れてしまうんじゃないかと思います。
--番組では、参加者のみなさんが作戦を練って、アプローチしていくことも多いように感じました。
たとえば作戦を練って「これをしてみよう」と考えていたとして、気づいたときにはすでにもう出遅れていたという場合もあるじゃないですか。
相手と話をしているなかで作戦を練るのも、相手に失礼ですよね。でも、作戦を練らないが自然にやっていることのなかには、お茶目なこともあると思うんです。
バチェラーやバチェロレッテに限らず、一般の方の恋愛においても同じことが言えるのは、相手と本当に向き合っているのかを自分自身で確認するということ。
ツーショットデートだから、グループデートだから、これアピールしなきゃという考えはもちろんありますが、アピールすることはけっこう難しいものですよね。
自然にそれができる人ならいいですが、自然にできないと無理をしてしまうことも。虚勢を張って、カッコつけてばかりになって、アクセルを踏んで、玉砕していくんですよ(笑)。でもその姿は、美しいと思います。
--坂東さんは、「ローズセレモニー」でバチェラーやバチェロレッテがローズを渡すサポートをされていますね。「最後の1本です」と伝える際、どのような心境なのですか。
「ローズセレモニー」というのは、かなり緊張感の走っている現場なんです。
彼らはもちろん緊張していますし、僕自身も緊張していますが、僕の緊張なんて彼らの緊張に比べたらなんてことはありません。なぜなら「最後の1本を誰に渡すか」ということは、とても大事なことなんです。
僕が心がけていることがあるとすれば、「戻れないんですよ。あなたの決断は」ということの、後押しですね。バチェラーやバチェロレッテが決断したら、もう、変えられないということです。
ローズを渡していくと本数が減っていくので、渡せなかった人たちの重みもどんどんそこにのってくるなかで最後の1本を託すことは、大切なこと。
その思いをちゃんと、バチェラーやバチェロレッテが持ちながら、ローズを渡さなきゃいけない。それぐらい神聖なものだと思って「ローズセレモニー」をやっています。