撮影:岩田えり

ーーよく考えるとありえない設定なのに、華と和馬に感情移入して観てしまうので、やはりそれは瀬戸さんと深田さんの演技力の賜物なのだろうなあと思います。

我々はすごい真面目にやってますから。それが伝わっているということですね。真面目にふざける、ということをキャスト全員が意識してやっていると思います。中途半端にはやらないという。

ファンタジー要素のある作品ですけど、僕たちが物語に入り込んで演じていないと、視聴者の方に面白がってもらえないと思うので、僕たちがいかに真面目にやるか、どれだけその世界に入り込めるか、が大事かなと思います。

ーーそれには想像力が必要だと思いますが、フィクションを演じる上での想像力はどうやって養われているのでしょうか?

僕は福岡で育ったんですけど、福岡って芸事が盛んなんですよ。僕も保育園くらいから太鼓やドラムを習っていました。

あと田舎なので、田んぼで自分の頭の中で想像した敵を倒す、みたいな遊びをしていました(笑)。そういうふうに育ったので、それが今に活きているんじゃないのかなと思います。自分で想像をする力は身に着いたかもしれません。

ーー続編で和馬を演じる上で意識されていることはありますか?

一番大事なことは、華のことが大好き、ということですね。それは前作からぶれないので、そのために和馬は動くんですよね。愛のために動いている、そこは意識しています。

和馬と華のピュアさ、仕事に対する真摯さ、弱者に対しての温かさとか、そういう点は尊敬しますし、自分もそうでありたいなと思って演じています。