「料理上手な子に育てるには、3歳からお手伝いをさせるのがよい」といわれます。しかし、いざさせようとしたらその頃にはもう「やりたくない」という気持ちが出来上がっている子もいます。

じつはその前から、“お手伝い脳”にする教育をしていったほうがよいのです。教育というよりは、習慣や好奇心を伸ばすと考えた方がいいのかもしれません。

1つのことができると、そのほかのことにも積極的に挑戦してくれます。その最初の一歩が、料理なのかもしれません。

1歳半になったら、子どもの興味を見逃さないように!

子どもは親のしていることをよく見ていて、また興味を持つものです。つまり、親のまねをするところから、生活するために必要な能力を備えていくといえます。料理についても、危ないからと遠ざけるのではなく、何をしているのかきちんと見せていきましょう。

料理に関する玩具(おままごとセット)で、興味をより深くさせるのもよいです。台所にある危なくないもの、たとえばタッパーなどを使って遊ばせるのもよいかもしれません。ママが台所作業をしているそばで、ままごと遊びをさせてあげると、満足していくものです。

また、お風呂場で、ペットボトルの水をコップ(割れない素材のもの)に注いで遊ばせるなど、手先を起用にしていく遊びをさせると効果的です。

2歳になったら、できることから挑戦させる

主食であるお米の「計量をしてもらう」「炊飯器のスイッチを選んで押す」などの工程の中で、できそうなことを順番にしていきましょう。

簡単なところでは、食卓に、お箸やスプーンを並べてもらうというのもオススメです。お箸はどういった向きと位置で置くかなど、案外難しいものです。

このとき、一度にすべてを教えてしまうと、キャパオーバーになり、興味をなくしてしまうかもしれません。焦らずに、一動作ずつ、ゆっくりと教えていきましょう。

3歳 刃物を使わない調理を始めよう

お米を「とぐ」作業に挑戦してもらいましょう。これは、ほかの料理とは異なり、ほぼ毎日行う作業ですので、覚えてもらいやすいです。

ただし、水を替える時に、一緒にお米を流してしまうことが往々にしてあるので、ママがしっかりとサポートしてあげてください。

また、サラダ作りでは、レタスをちぎる、トマトのヘタをとるなどの作業、野菜を混ぜるなどの作業もよいでしょう。お菓子作りでは、クッキーの型抜きは、遊び感覚で楽しいのでおススメです。

4歳 コツが必要な調理を覚えよう

調理の中でも、強弱が必要な作業や、適度な判断が必要な作業を、覚えていってもらいましょう。

代表的なものとして、卵を使った作業があげられます。まずは、卵の殻を割る作業です。これは力が弱すぎたら割れませんし、強すぎれば卵が器に入らなかったり、黄身が崩れたりします。

また、卵をかき混ぜるという作業も、作る料理によって仕上がりを変えないとならないので、案外覚えることは多いのです。

また、応用的には、クッキーの生地作りに挑戦するのもよいでしょう。やはり、お菓子作りは、子どもたちの興味を持続させるのにはテッパンの作業です。