『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴です。
両親ともに仕事を持っている子どもは、0歳や1歳から保育園に預けられることが多いですね。
一方専業主婦ママの子どもは、3~4歳で、幼稚園に行き始めるということが多いと思います。
専業主婦ママの中には、保育園に行っている子がとてもしっかりして見えて、わが子との間に、言葉の発達や能力に差があるのではと不安に思っている人もいるようです。
今日は、そんな専業主婦ママの不安についてお話したいと思います。
保育園児は成長が早い!?
確かに、早くから集団生活に放り込まれるわけですから、保育園児は人見知りが少ないとか、自立しているとか、他の子とある程度仲良く遊べるなどの特徴があります。
他の子とやり合うことも多いですから、言葉の習得も早いですし、しっかりしていると感じることも多いです。社会性という点から言うと、確実にしっかりしていると言えるでしょう。
反面、保育園の質に左右されたり、身に付きにくいと感じる点もあります。
かつて筆者の英会話教室に、両親が共に医者で6歳まで保育園に預けられていたという小学生の女の子がいました。 イベントで食事をする機会があったのですが、彼女は手づかみで食べる、ジッとしていない、こぼしまくる、食べながらしゃべるなど、まるで1,2歳児のようでした。
今はここまでしつけをしない園はないと思いますが、0歳から預かる保育園などでは、赤ちゃんの食事に手を取られますので、現実問題として3,4歳児に食事のマナーについて指導するということが難しい場合もあります。
口が立ってしっかりしているように見えても、すべて完璧などということはないのです。
保育園児は手がかからない!?
早くから保育園に通っている子は、自分のことは自分でできるし、お片づけもちゃんとしているように見えます。
ただし、それは集団生活の場においては、と言えると思います。
私のスクールにいたAちゃんは、両親ともに責任ある仕事に就き、0歳から保育園に預けられていました。Aちゃんは私のスクールにきた3歳の時からとても自立していて、自分のことは何でも自分でできましたし、助けを求めることもほとんどありませんでした。
そんな子なら、家でも両親はさぞかし楽だろうと思いますよね。でも、実際は家では全く何もしないし、服も自分で着ないなど、赤ちゃんのようにお母さんに甘えたそうです。外で頑張っている分、家では思い切り甘えたかったのでしょう。
みんながそうだとは限りませんが、親に甘えたい気持ちは、親と離れている時間が長い分、専業主婦ママの子より強いかもしれません。