「結婚した夫がマザコンで、母親の言いなり」
「いつまでも夫の母親が干渉してくる」
「妻の私より母親をいつも優先する夫」
こんな悩み相談をよく目にしますが、確かに日本は欧米に比べて圧倒的にマザコンが多いと思います。
親を大切にすることはもちろん当たり前のことですから、母親を大事にして悪いわけはありません。
けれど、どうも日本の母親と息子の関係は、「子どもが親を大事にする」という常識的な範囲を超えてしまうことも多いようです。
今日は、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、なぜ日本の母親は子離れできないのかについて考えてみたいと思います。
家族の核は「母子」か「夫婦」か
日本では、共働きやイクメンも増えたとは言え、まだまだ仕事で朝早く出て行って夜遅く帰ってくる父親と、毎日ほぼ父親抜きで生活する母子という家庭が多いのではないでしょうか?
土日にしっかり休みが取れて家族と過ごせるような父親なら、夫婦や父子としての絆も結べますが、それもなかなかままならないというのが現状でしょう。
日本の会社では、定時に帰ることやプライベートを優先させることは難しいですね。
そこで、家庭や家族と言えば、どうしても母子が中心になってしまいます。
一方欧米では、夫婦が一つの単位として考えられます。
プライベートだけでなく、会社関係のパーティなどでも夫婦で出かけることが多いのです。その時は、子どもはベビーシッターなどに預けていきます。
家族とは家庭とは、夫婦が中心となって成り立っているものと考えているのです。
「息子」は「夫」の身代わり!?
まず、欧米の母親は日本の母親とは正反対で、息子にはとても厳しく接します。
おっぱいを長く吸わせると性的に問題があるからと、乳離れも早いです。また、母子で一緒にお風呂に入ることもありません。
欧米の母親が息子に厳しく接する理由の一つは、欧米では強い男がモテるからです。
日本のように、お見合い制度や世話好きおばさんが紹介してくれるなんてことのない社会ですから、結婚相手は自分で見つけなければなりません。
そこで、息子を持った母親は、少しでも息子を強い男にしようと厳しく接するのです。
また、欧米の母親は、自分を女性として磨くことを怠ることができません。
女性として夫から相手にされないと離婚されてしまうからです。欧米の女性にとって、男とは決して甘優しい(甘く優しい)存在ではありません。