2.子どもの言葉を復唱しながら、不安を受け止めましょう

では、そのような空気感は、どうすればいいのでしょうか? 子どもが相談しやすい親とは、まず一方的に怒らない、そして否定しない親です。子どもがネガティブな発言をしてきたら、じっくりと話を聞いてあげましょう。

このとき、「そうだね」と共感することも大切ですが、「そうなんだね」と相槌を打つことで、子どもは相談を続けやすくなります。たとえば「不安だ」と言ってきたら、「不安なんだね。どうして、不安なんだろうね?」と、復唱しつつ聞き返します。

すると、子どもとしては共感を得ることができ、なおかつ改めて自分がどうしたいのか考えることができます。

子どもは語彙力が発達途中なので、短絡的な表現をしたり、荒々しい言い方をしたりしますが、根気よく聞いてあげましょう。

3.意見を押し付けず、子どもと一緒に考えましょう

話の途中で、「いつまでもクヨクヨしないで」と遮るのは、御法度です。そして、「がんばれ」とか「大丈夫だよ」という一方的な励ましの言葉も、子どもを追い詰めてしまいます。

子どもは、親が一緒に考えてくれることを望んでいます。あくまでも主役は子どもなので、親が先回りして答えを出す必要はありません。「あなたはどうしたい?

どうしたほうがいいかな?」という言葉を投げかけるだけでよいのです。また、子どもがまだ幼いようでしたら、「Aにする?Bにする?」と選択肢を与えるのもいいでしょう。

子ども自身が「こうしたい」と、決めたらあとは見守り、手助けが必要であれば協力するというスタンスが理想的なのです。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。