(2)ビタミン類の摂取不足
体がかゆくなる原因のひとつに肌の乾燥が挙げられます。
そんな肌の乾燥を予防するためにはビタミン類は必須です。
・ビタミンC
コラーゲンの生成に必要な栄養素で、不足すると肌の乾燥を招きます。
また、肌の老化を予防する働きがあります。
肌が老化することで、肌の乾燥も誘発し、肌がかゆくなります。
・ビタミンE
血行を促進し、新陳代謝を促進する働きがあります。また、抗酸化作用がとても強く、活性酸素から肌細胞を保護する働きも期待できます。
・ビタミンA
角質層の天然保湿因子(NMF)の生成を促進したり、皮膚や粘膜を正常に維持したりする働きがあります。ビタミンAが不足すると角質層の保湿力が低下し肌が乾燥傾向になりかゆみにつながることがあります。
・ビタミンB群
肌のターンオーバーを正常に維持する働きがあります。
不足すると、肌の乾燥やにきび等の肌トラブルの原因になります。
・亜鉛
肌、髪の毛、爪等の健康を保つために必須の栄養素です。
不足すると、肌のかゆみ、湿疹、皮膚炎等を起こすことがあります。
鉄分不足でもかゆみが生じる?
鉄分の不足による貧血は有名な話ですが、鉄不足によってかゆみを生じることがあります。しかしながら鉄分不足によるかゆみの原因は解明されていません。
鉄分は、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチン等の結合組織の代謝に大きく影響を与えます。そのため鉄分が不足すると、肌の老化を促進させ、バリア機能が衰えることによってかゆみが生じるのかもしれませんね。
かゆみと栄養の関係はとても深いです。毎日バランスのよい食事を摂ることで食事、栄養面が原因となる肌の乾燥、かゆみは予防することが可能です。
逆に食生活の乱れが続くと、肌は敏感に反応してかゆみ等の肌トラブルを生じやすくなります。
肌が乾燥する、かゆい等のお悩みを抱えている場合、まずは今までの自分の食生活を見直し、改善することが症状回復への近道になりそうですね。