電子レンジで温めるだけで、驚くほど“甘み&おいしさ”が増す野菜・果物!

安物や鮮度の落ちた野菜や果物は、味がイマイチなことが多いですよね。それが大量にあると、処理に困ってしまいがち。一度がっかりしてしまうと、なかなか食べる気が起きないですよね。

でも、安心してください。実は、野菜や果物の中には電子レンジで温めるだけで甘くておいしくなるものもあるのです!

今回は、レンチンで変身する野菜や果物を、コツと合わせてご紹介します。食べ方に困ったとき、ぜひ試してみてください。

1:さつまいも

さつまいもは、低温&長時間加熱がポイント

さつまいもは、加熱することでβアミラーゼという酵素により、さつまいものでんぷんが分解され、甘みが強くなります。ただし、注意したいのがワット数です。

βアミラーゼという酵素はたんぱく質でできており、高温では酵素の働きが失われてしまいます。そのため、低温長時間加熱というのがポイントです。

例えば焼き芋を作るのであれば、さつまいもを水洗いし、皮ごと濡れたままペーパータオルで包み、その上からラップでくるみます。

電子レンジは200Wで8〜10分加熱するといいです。これだけで、蜜入りさつまいもに負けない甘さになります。

2:玉ねぎ

玉ねぎは、カットする大きさによって、ワット数や調理時間を変えましょう

玉ねぎは、加熱することで辛み成分である硫黄化合物が揮発したり分解したりして、辛味が抜けます。

さらに、細胞壁が壊れて玉ねぎが元々持っている糖分が細胞の外に出ます。そのため、甘く感じられるようになるのです。

フライパンで炒めるより、電子レンジで温める方が甘さが2倍になることがわかっています。それは、玉ねぎ内部にすばやく熱を伝えられるため、硫化アリルが蒸発して消えやすくなるから。

ただし、カットする大きさによって、次のようにワット数や調理時間を変えましょう。

【丸ごと】600Wの電子レンジで5~8分ほど

【くし切り】600Wの電子レンジで3~5分ほど

【薄切り・みじん切り】600Wの電子レンジで3分ほど

丸ごとなら加熱した玉ねぎにバターやポン酢、かつお節をかけて食べるのもおいしいです。くし切りなら、肉じゃがやスープ、カレーに。みじん切りならハンバーグなどに使えます。