父親のほうが、スムーズに教育できることもあります

反抗期の息子の教育をパパにお願いするには、パパの「オトコ」を刺激するべし

とはいえ、息子の教育をお願いしても、なかなか首を縦に振らないパパも多いのではないでしょうか。

この場合、ちょっとしたコツがあります。パパの「オトコ」を刺激するような言い方をするのです。

息子がどうやら反抗期を迎えたみたいで、私にはつまらないことで、頻繁に反抗して手がつけられない。

男同士しか伝わらないものもあるだろうから、ママに悪態をついたりしないように、パパから一度言ってくれない?

このとき、大事なのは、あまりにも多くのことをパパにお願いしないこと。

ママからしてみれば、パパに聞いてほしいことはたくさんあると思うのですが、聞いてほしいことを全て話していたら、パパは「話を聞いただけでママは満足した」と錯覚してしまいます。

ですから、パパにお願いすることは出来るだけ簡潔に。可能なら一つだけにしましょう。

大体の場合、パパにお願いしたいのは、息子がママをバカにしたり暴言を吐いたりして、まったく言うことを聞かなくなったということでしょう。

これ自体は、決して悪いことではなくて、母親からの自立のプロセスでもあります。

ですが、これから大きくなっていくにしたがって、自分の気持ちのままに人が傷つくようなことを言ってはいけないということを、パパに自分の言葉で言い聞かせてもらう必要があります。

パパも、子どもの頃に、同じようなプロセスをたどっています。ですから、自分の言葉で、なぜママに暴言を吐いたり、やたらと反抗してはいけないのか説明すると、子どもの心に響くはずです。

パパに息子の教育をバトンタッチすることは母親としては寂しいかも知れません。ですが、子どもからは少しずつ手を離し、どうしても危ないと思われることや、教育が必要だと思われる時に、そっと指導することが好ましいでしょうね。

もちろん、家庭の教育方針によって様々な考え方があるでしょう。

ですが、確実に子どもは成長していることは間違いありません。反抗期の問題を解決するにあたって、そのことと向き合う時期にしていただくのが大事かもしれませんね。

この方法は、早ければ小学校低学年から起こる第二次反抗期にも有効な方法です。ぜひパパと相談してみてくださいね。

福岡県北九州市生まれ 93年から週刊誌・書籍のライターとして活動。救急医療の現場取材・社会保障問題といった社会派な記事から料理、食べ歩き、映画論評まで執筆ジャンルは様々。児童文学作品を上梓する傍ら、フードコーディネーターとしてメニュー開発なども行う。近著に「さぼちゃんのおぼうし」「うちの職場は隠れブラックかも」。ブログ