3:家事をいくつか書いたカードを引かせてゲーム性を持たせる

子どもはとにかく楽しいことが大好き。お手伝いも「義務」「やらないと怒られるもの」のような感じだとつまらなく感じてしまいますが、遊びの延長だったり、楽しいと感じられることであれば積極的にやってくれます。

してほしい家事をカードに書き込んでおき、それを子どもに引いてもらって、子どもは引いたカードの家事を手伝う…というルールなら、当事者意識を持てますし、遊び感覚で参加できます。

家族が揃っている休日などに全員で参加してやると、特にゲーム感覚が強まって楽しくできるかもしれません。

4:「お手伝いしてもらえると、お母さん助かるな~」と主語を自分にしてお願いごとを伝える

「早く〇〇して!」「なんで〇〇をやってくれないの!」というような脅し、命令のような言葉は、子どもが最も嫌うもの。聞き分けのいい子どもはやってくれるかもしれませんが、自主的にやりたい、やろうという気持ちは育ちません。

そんなときは自分を主語にした“I(アイ)メッセージ”でお願いごとを伝えるのが効果的。

「コレをしてくれたらお母さんは助かるな」「手伝ってくれたらお母さんうれしい」「これが早く終わったらお母さんがラクなんだ」など、お手伝いをしてくれることでこちらがプラスの気持ちになることを伝えると、意外と進んでやってくれたりします。

さらに「〇〇ちゃんが洗ってくれたピカピカのお風呂に入りたいな」とか、「〇〇くんが畳んでくれたお洋服を着たいな」と具体的に伝えてもいいかもしれません。自尊心がくすぐられ、きっと悪い気はしないはず。

5:「〇〇する人、この指とまれ♪」「〇〇屋さん、お願いしまーす」など、遊び感覚を入れる

お手伝いを遊びの延長にしてしまえば、子どもは進んでやってくれます。

「洗濯物する人、この指と~まれ~」と言えば、たいていの子どもは嬉々として指に止まるでしょう。「店員さん、このご飯運んでくださ~い」「お掃除やさん、掃除機かけてくださ~い」など、ごっこ遊びの感覚でお願いすれば、楽しくお手伝いしてくれます。

また、戦隊ものやヒーローものが好きな男の子だったら、「〇〇レンジャー助けて! お部屋が大変なことになってる!」と助けを求めることで、ヒーロー気分で手伝ってくれる可能性も。

プリンセスやプリキュアが好きな女の子なら、そのキャラクターがやってくれそうなことをお願いしてみるといいかもしれません。

子どもの気分を盛り上げることで、お手伝いもごっこ遊びとして楽しんでくれますよ。

お勉強もそうですが、「つまらないもの」「仕方なくやるもの」となってしまうと、途端にやる気を失ってしまうもの。あくまでポジティブなイメージを持ってもらいやすい声がけや行動で、子ども自身に楽しくお手伝いする習慣ができるといいですね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。