いろいろな才能を伸ばしてほしくて習いごと等を頑張りすぎた
第一子には大きすぎる期待のあまり、習いごとなどを親が主導でがんばりすぎてしまうことも。
「長男のときは、まだ赤ちゃんのうちからベビーサインやベビースイミング、親子ヨガなど、とにかくいろいろなお教室に連れていったりして、子どもの可能性を伸ばそうと躍起になっていました。家に赤ちゃんと2人だけでいると気づまりになるからというのもありましたが、とにかく必死でしたね。
今は自粛生活ということもあって、休日もまったりのんびりできているので、何をあんなに頑張ってあちこち出掛けていたのかなと不思議です(笑)。あれこれ連れて行った長男も気づけばすっかりインドアタイプなので、あんまり関係なかったなあと」
「私自身が、小さいころから習い事をたくさんさせてもらっていた影響もあって、自分の子どもにも!といろいろ習い事をさせてみましたが、やはり親の思い通りにはいかないものもあり……。
結局いい効果が得られず、ひとつの習い事はやめてしまったんですが、別の習い事は、文字が書けるようになったとか時計が読めるようになったとか、本人が楽しくやれて興味もあるみたいなので、良かったかなあと。
きっかけは、親が作ったり子どもの興味だったりするかもしれないけど、親のエゴにならないように選択する自由を与えながらこれからも
習いごとはやってほしいなと思います」
親主導でいろいろな体験をさせてあげることはもちろん悪いことではありません。子どもの興味がそこから花開くこともあると思います。子どもが望んでいないのに親がやらせたいから無理にやらせる、ということでなければ、期待すること自体はありではないでしょうか。
テレビやYouTubeは完全に悪だと決めつけていた
子どもにテレビを見せるか否かは、今までテレビを普通に見ていた親でも迷うところ。「早いうちからテレビを見せるのはよくない」といった情報があふれているからです。やはり第一子育児では「テレビやYouTubeは極力禁止していた」というママの声も多かったです。
「テレビは見せる時間を決めて、見せる番組もNHK教育やアンパンマンなど、子ども向けのものに限定していました。YouTubeは、おすすめがどんどんあがってきて子どもに悪影響なものも出てくるかもしれないと思って見せないようにしていましたね。
でも、最初は神経質にそう決めていたのが、だんだんと見せる時間が長くなり、YouTubeもいいか、と自分内規則がゆるくなっていって……。
ちょっとした待ち時間にYouTubeを見せると大人しくしてくれていたり、YouTubeで作り方を教えてくれる折り紙や工作をもくもくとやってひとりで完成させていたりするのを見ると、テレビやYouTubeも使いようだなと感じます」
特に2020年の外出自粛期間に、テレビやYouTubeに助けられた人は多そうです。
筆者も初めての育児では、自分はテレビっ子でありながら子どもにはテレビを制限していましたが、外出自粛期間にあまり制限を設けずテレビやYouTubeを見せていたところ、子どもは放っておいても1日ずっとテレビを見続けることはないし、テレビやYouTubeからもいろいろ吸収するということを実感しました。
寝る時間に影響しないようにテレビを消す、あまり近くでテレビを見させない、YouTubeは年齢制限をかけるなど、もちろん親が配慮したほうがいいことはありますが、ここもあまり神経質になりすぎず、うまい距離感でテレビやYouTubeとお付き合いしていきたいですね。
とにかく不安で過保護に育てすぎた
初めての赤ちゃんは、なんでも過保護にやりすぎてしまうのもあるあるです。
「長女は泣いたらすぐ抱っこしていたおかげで抱っこ星人に育ってしまい……。赤ちゃんが泣いたからって敏感に反応しなくても、少しくらい泣かせても大丈夫とあの時の自分に言いたい(笑)」
「ちょっとでも危ないことをしようとすると『危ない!』と言って止めていたせいか、上の子はだいぶ慎重なタイプ。『あぶない』という4文字をかなり早い段階で覚えていました(笑)」
「公園の遊具で遊んでいるときに、心配すぎて何かと手を差し伸べていました。今思えば過保護すぎだし、大きな事故でなければ、多少転んだり汚れたりはむしろ成長に必要なことだと思う」
「子どもが口に入れたり、触れたりする可能性のあるものはなんでも除菌スプレーやふき取りシートなどで除菌していました。自分ひとりのときはそこまでしていなかったので、初めての赤ちゃんに神経質になっていた気がします。今はコロナで除菌も当たり前のようになっていますが、そうでないときになんでも除菌というのは過保護すぎたかなと思います」
初めての育児では、つい先回りしたり、手助けしたりと過保護になってしまうもの。成長を阻害しない程度に、見守っていきたいですね。
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何もかもが初めてで、とまどいばかりの第一子。ママたちのエピソードを聞いていると、みんな本当に全力で育児と向き合っていて、全員で肩を組んで「私たちよく頑張ったよね」と慰め合いたい気持ちになりました(笑)。
これから第一子を育てる方はこの記事を参考に、多少なりとも気持ちをラクにして育児に臨んでください。そして「やりすぎだったな」と後悔している方も自分を責めず、今目の前ですくすくと育っているお子さんが正解なんだと、胸を張ってくださいね。