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佐:私が東京生まれで東京育ちだったからなんですけど、奈良のくだりとか超おもしろくて。かわいくてかわいくてしょうがなくて…。
め:LAREINEのメジャーデビューの時にノベルティで号外みたいなのが配られてたんですけど、それが関東圏でしか配られてなかったみたいで、当然奈良の片田舎では扱ってないんですよ。それを嘆いてたら、地元のCDショップの仲の良い店員さんが超がんばって入手してくれたんです。お店とは関係ない、おそらく個人的なツテを使って手に入れてくれたと思うんです。そんなこともあって、いっときそのお兄さんのことがほのかに好きでしたね…。
佐:いい話だ…。
め:それに、都会では「仲の悪いバンドのファン同士も仲が悪い」みたいな都市伝説があったんですけど、田舎はそういうのなかったんですよ。何故ならバンギャル自体が少ないから。例えば多少バンドの趣味が合わなくてもヴィジュアル系のファンっていうだけで仲良くなるんですよ。学校が違う子でも「友達の友達がヴィジュアル系が好き」って聞いただけで「紹介して!」って。
佐:学校の後輩にライブで偶然出会ったりとかはありましたね。こっちはバンドのコスプレしてるから、「何やってんですか先輩!」「そっちこそ!」っていう(笑)。
■フルカラーなのに黒歴史
――お二人ともヴィジュアル系バンドマンのコスプレをして集会に出ていたんですよね。
佐:(当時のプリクラ手帳を見ながら)これは黒歴史ですね…。
め:フルカラーなのに黒歴史…。当時みんな文通の最後のページにプリクラを貼って。友達がみんなに配ったりして。
佐:自分のカラーコピーをまわしてたりとか。
め:そうです! カラコって呼んでました。
佐:あーそうだカラーコピーの両面にテープをつけて。漫画にもありましたよね。
め:綺麗に撮れたプリクラはそうやってコピーしてました。