「弊社では入会したての会員さまに、まずカウンセリングを行なっています。入会された目的をお聞きして、今後どう進めていくかスタッフと一緒に考えるわけですが、すぐに本音を話していただくのは難しいんです。そのためスタッフから『なぜ痩せたいか』『どのパーツを痩せたいか』『どれくらい痩せたいか』具体的な質問をして、会員さまの思いを引き出すよう心がけています」(山本氏)

その後、会員からできる限りたくさん聞き出した目標に「順位」をつけてプランを提案します。たとえば1から5まで目標がある場合、1と2ができたら3~5を提案するというように、会員が目指す目標に向かって、ひとつひとつ丁寧に進めていくよう心がけているのだそう。

 

お稽古事気分でスタジオレッスンに通ってみよう

フィットネスクラブ会員のなかには、手っ取り早くカラダを変えたいからと、ランニングマシンの使用を主な目的として通う人も多いもの。でも、ここに大きな落とし穴があるのだとか。

「外でランニングをしていると、景色が変わるので気分も変わりますよね。一方で、ランニングマシンだと、音楽を聴いたりテレビを見たりするくらいで、景色はずっと同じなので、どうしても飽きてくる方もいらっしゃいます」(山本氏)

そんな会員のために、東急スポーツオアシスではフィットネスクラブならではの「スタジオレッスン」への参加を勧めています。ヨガやピラティス、ダンスなどの室内で取り組むものから、テニスやゴルフなどの屋外で取り組むものまで、月会費を払っていれば基本的に誰でも参加できる(注:別途会費がかかるレッスンもあります)レッスンが豊富に揃っているのが特徴です。

「レッスンは毎週●曜日●時~と固定されています。必ず決まった時間に行かなくてはいけないため、フィットネスクラブに通うきっかけになります。通っているうちに顔見知りができたり、インストラクターと話すようになったりして、人とのつながりが生まれることで、長期間通われるようになる方は多いですね」(山本氏)

 

パーソナルトレーナーと一緒により効果的なトレーニングに取り組もう

近年一般的になってきた「パーソナルトレーナー」の人気が高まっていると話すのは、同社 ブランドコミュニケーショングループ 友井政彦氏。

「間違ったトレーニングをしていて、なかなか効果を実感できなかったり、疲れてしまったりする方もいらっしゃいます。そんな方にはマンツーマンで指導を受けられるパーソナルトレーナーがおすすめです。

店舗やトレーナーによって料金は異なりますが、確実に質の高いサービスを受けることができて、ご自身の目標に向かって最短ルートで取り組めることから、パーソナルトレーナーをつける会員さまが年々増えています」(友井氏)

パーソナルトレーナーはトレーニングの内容はもちろん、適度な休息をとったり、適切なウェアを着用したりすることなどを指導してくれるのだそう。「頑張りすぎてしまう会員さまには『休むこともトレーニングのうちですよ』とお話していますね。

また、疲れの改善を相談された場合、たとえばランニング時には走っている最中の負担を軽減するSKINSのA400、ランニング後のリカバリーにはRY400を勧めるなど、疲れを蓄積しにくいウェアなども紹介していますね」(友井氏)

フィットネスクラブ側も、会員を「燃え尽きランナー」にしてしまわないよう、さまざまな取り組みを行なっていることがわかりました。上記を参考にして、今年こそランニングを続けたいものですね。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。