そういうこともありました。現場は先輩方ばかりなので、「ここをこうしたら、どう思いますか? 」って質問すると、「これは自分が思う考えだけど… 」って教えてくださるんです。

“なるほど。。それは自分にない考えだな。やってみよう”って、教えていただいたことを、やってみたりすることも何回かありました。それで“こっちの方がしっくりくる”って、確認できるくらいになって。

先月は「恥ずかしいことをしたくない」って、私、言ってましたよね。でも、それはだいぶなくなったと思います。うん。

ーーその考えが取れたから、変わっていったのかもしれませんね。

先月はまだ、緊張がすごかったから。環境に慣れてないし、“皆がどういうふうに私を見ているんだろう”とか、“どこまでできるんだろうって思われてたらどうしよう”とか。そんな“余計なこと”ばっかり考えてたんです。

ーー何か考えが変わるきっかけがあったんですか? それとも徐々に変わった?

徐々にだと思います。もう本当に、“やらなきゃいけない”っていうか。うん。

ーーマネージャーさんに聞いたところによると、『王家の紋章』は、作品自体が初演ということもあって、現場ではいろんな要素が変わることも多かったそうですね。そうした急な変更に対しては、48グループでの経験で、耐性ができているんじゃないですか?

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