人気レストランのシェフに、自慢の“まかない”のこだわりとレシピを聞く「シェフのまかない飯」。
今回は南青山にあるにある中華といえばこのお店「4000 Chinese Restaurant」の菰田欣也シェフに登場いただきます!
「4000 Chinese Restrant」のまかない飯。食べたいものがあればシェフ自ら作る!
料理のプロが作るまかない飯には、きっと「隠れた逸品」があるに違いありません。
新人が作ることも多いといわれていますが「4000 Chinese Restrant」の菰田シェフは食べることが好きだから、食べたいものがあれば自分で作るのだそうです。
今回のまかない飯のレシピはごはんのおかずに最強の「回鍋肉」です。
「回鍋肉」とは
回鍋肉は、四川料理を代表するお料理。いまや日本全国の中華料理店やラーメン店でも食べることができます。
もともとは、一度茹でたり蒸したりしたお肉をお供え物にし、それを人間がいただくという意味があるのだそう。
加熱処理した豚肉を使うことで、縮みが少なかったり、甘みが増したりというのが「回鍋肉」の語源です。
元々、回鍋肉には葉ニンニクが入っていますが、日本には葉ニンニクがないため、日本の「回鍋肉」ではピーマンとキャベツが葉ニンニクの代わりに使われているのだとか。
定番まかない、菰田シェフのご飯に合う「回鍋肉」レシピ
材料(1人分)
- 豚バラ肉 150g
- 厚揚げ 2枚
- キャベツ1/4
- ネギ 2本
- ピーマン 2個
調味料A(肉の下ごしらえ)
- おろしにんにく 小さじ1/2
- 豆板醤 大さじ1
- 甜面醤 大さじ1と1/3
- 油 大さじ1
調味料B
- 酒 大さじ1
- 醤油 小さじ2
- 胡椒 少々
- みりん 小さじ1(仕上げ用)
【下準備】
1.ネギは5mmくらいに斜め切りします。
2.ピーマンは包丁を入れ、グッと押さえて包丁を前後に動かしながら、回すように切り、さらにひと口大に切ります。
3.キャベツは葉っぱを数枚ずつ外します。ひと口大に切りますが、キャベツは葉の場所によって切る大きさを変えます。
芯の部分は切ったら叩いてやわらかくします。
【菰田ポイント】
キャベツは芯から甘味が出る!
4.厚揚げを1cm弱の厚さに切ります。
【菰田ポイント】
厚揚げを入れることにより、食感が楽しくなり、味が絡みやすくなる。
5.豚バラ肉は4等分くらいに切ります。
6.豚肉に片栗粉をまんべんなくつけ、余分な粉は落とします。
【菰田ポイント】
回鍋肉の最大のポイントは、豚肉に片栗粉をまぶすこと。そのまま焼いてしまうと水分が抜けて、お肉が縮んでしまう。縮んだお肉には味が絡まない。
片栗粉は肉の水分を逃がさず、味がしっかりと行き渡るために付けるもので、多すぎず少なすぎず、肉の肌にしっかりつくだけの量でいい。