「彼女の実家に、初めて挨拶に行った時のこと。彼女の実家の最寄り駅で彼女と待ち合わせをして、彼女の実家に向かいました。

彼女は実家に到着した時に、『ただいま帰りました!』と挨拶。

ずいぶん丁寧な挨拶だな……と思いましたが、丁寧なことは悪いことじゃないし、しっかりしてるんだな、と思い直しました。

玄関では彼女のお母さんと、弟が迎えてくれました。

お父さんは俺をもてなすために、ケーキを買いに行ってくれてると聞き、彼女の家族が歓迎してくれている様子が嬉しかったです。

リビングに通されると、お酒を勧められましたが、俺は体質的にアルコールを受け付けなくて……お茶や水など、あるもので大丈夫です、と言ったんですが、彼女のお母さんが好きな飲み物を用意する、と聞かなくて。

何が好きか聞かれたので、コーラが好きだと言うと、彼女の弟が買いに行ってくれるとのこと。

その時、彼女の弟が『車で行った方が早いけど、父さんが車を使ってるから自転車で行くより他ないな。行ってまいります!』の一言。

どこかで聞いたような言い回しだな……と思っていたんですが、その後、お母さんが『お夕飯はもうこしらえてあるから』と言った時にピンときました。

彼女の家族はみんな『渡る世間は鬼ばかり』に出てくる言葉の言い回しを普通に使っているんだ、ということに気づきました。

彼女のお父さんと弟が帰宅し、食卓を囲んでいる時に、どうしても気になってしまったので、『皆さん、渡鬼ファンですか? 言い回しが渡鬼だな、と思って』と突っ込んでみたところ、彼女の家族は一瞬ぽかんとしてすぐに恥ずかしそうに笑っていました。

聞いたところ、どうやら本人達は気づいていなかったとのこと(笑)

かく言う俺も、母親が大の渡鬼ファンなので彼女の家族の言葉の言い回しにも気づいたんですが(笑)

もし今後結婚することになっても、母親同士は仲良くやっていけるんじゃないかな? なんて思いました」(28歳/外資系コンサル)

好きなドラマや映画、アニメなどを繰り返し観ているとセリフの言い回しなどが自然に身に付いてしまうこと、ありますよね。

一家で『渡鬼』を観ている彼女家族、なんだか微笑ましいですし、家族仲が良いことが伺えます。

こちらの男性のお母さんも『渡鬼』好きとのことですので、もしもこちらのカップルが結婚することになっても、『渡鬼』のような嫁姑バトルが起きることはなさそうですね!

アパレル、広告代理店勤務を経て、ライターに。自分や友人の経験をもとに恋愛記事をメインに執筆中。好きなものはファッション、美容、映画。ディズニーリゾートの近くで生まれ育ったため、ディズニーリゾートに行くことがストレス発散法なディズニー女子。