突然ですが、筆者の子どもは小学校2年生の頃、車と自転車の接触事故に巻き込まれました。

幸い大事にはならなかったものの、親としてとても怖かったのを覚えています。

当時お世話になった警察官曰く、特に小学校低学年は“魔の7歳”とも言われ、交通事故がとても多いのだそうです。子どもは大人ほど視野が広くなく、興味があるものには後先考えず惹かれてしまうもの。また、それまで乗れなかった自転車で遠くまで出かけられるようになることも事故が増える理由の一つなのでしょう。

免許がなくとも乗れる自転車は、自転車といえどそれなりにスピードが出るもので、まさしく「車」です。自転車と歩行者の事故も考えられ、そうなると大切な我が子が加害者になる現実も考えなくてはいけません。

今回は、子どもの交通事故を防ぐためにできることについてご紹介します。

子どもの交通事故を防ぐには

親としては、可能な限り子どもの交通事故の予防に努めたいものですよね。

子どもの交通事故を防ぐためにできることについてみてみましょう。

自転車に乗るときは「ヘルメット」の着用が必須

数年前から、、子どもが自転車に乗る際には、ヘルメットを着用することが義務付けられました。

警察官の方に話を聞いてみると「ヘルメットをたまたま着けていないときに、たまたま事故に巻き込まれた」という場合もあると強く言われました。

日頃はヘルメットを着用していても事故当日に非着用だと、加害者側の弁護士から「危機管理がなっていない」と指摘される場合があるとのことです。

頭は身体の中でもとくに大事な箇所であり、自衛に努めることが大事。大人はこのことを理解していても、子どもは目先の楽しみから「ヘルメット置いてきちゃった」という事案が後をたちません。

子どもにしっかりと声掛けできるといいですね。

自転車の補助輪を外してもしばらく親が付き添う

自転車の補助輪は、公園などでしっかりと練習してからでないと外せないため、親としては「あれだけ練習したのだから」という思いがあるでしょう。

しかし、公道には公園以上に危険がいっぱいです。

補助輪をはずしても、しばらくは親と一緒に自転車に乗ることを忘れないようにしたいもの。子どもが「放課後に乗りたい」と言い始めたら、自動車教習でいう「みきわめ」のようなテストを実施したいですね。

その際は、パパ・ママ両方で前後にポジションを取りつつ走行し「子どもが本当に危険を予測できているか」を確かめましょう。

経路の指導をする

子どもは「この道は交通量が多いから、やめておこう」などといったリスクマネジメントができません。

放課後に遊びに行く際は「誰と・どこで・何をする」のかを必ず聞くようにしましょう。また、よく出てくる遊び場への経路は、子どもと確認をしておきたいですね。

子どもは自転車で歩道を走っていい法律になっていますから、遠回りでも安全性が高い経路で行き来するよう教えたいですね。横断歩道を使うようにし、時間にゆとりを持って走行するよう話しましょう。

子どもに標識をゲーム形式で教える

子どもに特に教えておきたいのが「とまれ」の標識です。「三角で赤い標識のところは止まる」ということを日頃から教えておきましょう。道路の「とまれ」のペイントも無視できません。

自転車は免許が必要なくても「軽車両」、車の一員であること伝えましょう。「車は全て“止まれ”の指示に従う必要がある」としつけることで、子どももしっかりと自覚するはず。

歩行者と自転車の事故は「子どもだから」ということは通用しません。高齢者の方も増えているからこそ、加害者にならないためにもしっかりと子どもに伝えておきたいことです。