「自転車保険」は強制加入の地域も増えている
自転車は教習や免許がない分、18歳以下の子どもにも馴染み深い乗り物のです。ところが、この自転車「地域によっては保険の加入が義務付けられている」ということをご存知でしょうか?
2015年に兵庫県で制定されて以来、多くの地域で自転車保険の加入義務が始まりました。お住まいの市町村によっては、もはや「自転車をにる人は強制加入」なのです。
中高生や子どもが高齢の歩行者に著しい後遺症を与える事故が増加し、親がその賠償金を払うことが難しい事例が多く発生しています。強制加入でない地域に住んでいたとしても、自転車に乗る人は保険に加入した方がいいのは確かでしょう。
自転車事故に対応してくれる個人賠償保険は、自動車の任意保険や共済の医療保険に付帯できることも多いものです。月額数百円から加入できるものもあるので、ぜひ検討しましょう。
考えたくないことですが、子どもが加害者になってしまってからでは遅いのです。例え自動車と自転車の接触事故であっても、過失割合が子どもに寄ってしまうこともあります。そうなると責任を問われます。しかし子どもは未成年なので、その責任は親に重くのしかかってくることになるのです。
個人賠償保険の場合は、「他人の家の窓ガラスをサッカーボールで割ってしまった」「車に傷をつけてしまった」「スーパーの商品を破損させてしまった」という場合も保障してくれるので、子どものいる家庭は加入していても損はしないでしょう。
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子どもの交通事故は、被害者にも加害者にもなることを避けて通りたいもの。子どもの自立を応援する際には「自転車に乗れば車の一員である」ということをきちんと伝え、社会で共生していく上での責任についてしっかりと教育していきたいものですね。
『自転車も乗れば車の仲間入り』という標語を、子どもとの合言葉にしましょう。