「彼女は別部署だったんですが、同期飲みで何度も顔を合わせていくうちに仲良くなり、付き合うことに。

社内では共通の知り合いが多かったこともあり、内緒にしようと話し合って決めました。

同僚飲みには相変わらず2人とも参加していたんですが、そこでは社内での噂話や恋愛話などがお酒のアテになることも多くて……。

怪しまれることを避けるために彼女は会社外で架空の彼氏を作って、その会話に参加していました。

最初はうまくいっていたんですが、架空の彼氏の元は僕なわけで、徐々にキャラが似てくるんですよね(苦笑)

過去に一緒に行ったところなどを今っぽく話したりはしていんですが、そのことはすでに僕自身が同僚に話していたことだったりもして。

周囲の『もしかして』が確信に変わったのは、ラグビーのW杯がきっかけでした。

彼女が彼氏との思い出で話すだろうからとみんなに内緒にしようと思っていたのに、観戦できたことに僕自身もテンションが上がってSNSにアップしてしまって。

飲みの場で『一緒に行ったんでしょう?』とツッコまれて、苦笑いするしかありませんでしたね(苦笑)」(33歳/営業)

こちらは怪しまれないように作った架空の恋人設定からバレたというケース。

嘘には本当のことを少し含ませるとバレにくいとは言いますが、彼女だけに設定を任せたことがいけなかったようです。

本音の出やすいお酒の場を含む付き合いでは、嘘(付き合っていない)に嘘(架空の恋人)を重ねないことをおすすめします。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。