優しさでは誰にも負けません

「うちの子は格別美形ではないけれど、性格はすごくいいの」と力説してくれたママも。Dさんは、幼い我が子の優しさや純粋さにたびたび胸を打たれるといいます。

「息子は、私が難易度の高い車庫入れで右往左往しているとき、隣で『ママがんばって。ボクがついてるから大丈夫よ』と励ましてくれます。駐輪場で自転車を倒してしまったときも、まだ3歳だからどう考えてもムリなのに、いっしょに直そうとしてくれるんです」

3歳にして、なんという優しさと包容力…!なんだか親バカというより恋人とのノロケ話を聞かされている気分になりました。

親バカならぬ「姉バカ」も出現!

「私やパパの親バカ話じゃないんだけど…」と話を切り出したのは、4人の子持ちママEさん。続けて、妹が可愛くてしかたないというお姉ちゃんのエピソードを教えてくれました。

「3女の4カ月健診のとき、5歳の長女をいっしょに区役所に連れて行ったら、周りにいる赤ちゃんたちを見回して『○○ちゃん以外に可愛い赤ちゃん一人もいないよ!』『○○ちゃんしか可愛い子いないよ!どうしてだろう??』と何度も言うので、ちょっと困りました」

孫に夢中な婆バカ、爺バカのエピソードはよく聞きますが、「うちの子だけが可愛く見える」現象って、親や祖父母だけでなく、姉妹の間でも起きるんですね。微笑ましい「姉バカ」エピソードでした。

以上、今回は、周囲に聞き取りしたさまざまなエピソードをご紹介しました。

「あるある!」と共感したあなたは、おそらく立派な「親バカ」です!

海外では、人前でも堂々と子どもを褒めるのが当たり前だと聞きますし、そもそも、我が子を「可愛い」「才能ある」「性格がいい」と思うことは、親なら当たり前。子どもにとっても、親にやたら謙遜されるよりは、子ども自慢の方がうれしいでしょう。

ただし、度が過ぎると子どもからも「ママ、可愛いばっかり言いすぎ!」「もー、やめて!」と嫌がられることもあるようなのでご注意を。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。