「ヘリコプターペアレント」にならないように

子どもが登校後、筆箱を家に忘れたとき…

(親が届けた場合)

・「僕(私)が忘れても親が届けてくれる」と誤学習してしまい、翌日から「忘れ物に気を付けよう」とは思わなくなる。

・困った事態に陥ったとき、他人に“助けを求めること”が出来なくなる。

残念ながら学ぶことがあまりありません。

(親が届けない場合)

・翌日から忘れ物に気を付けるようになる

・ピンチに陥りSOSを出せるようになる

・代用品を何とか自分で考える

・「私の貸してあげる」と親切にされ、「友達を大切にしよう」と思うようになる。この体験で「自分も誰かを助けてあげよう」と思う。

失敗は成長のチャンスです!

慌てて届けてしまう人は「子どもが困るだろう…」「良かれと思って…」目先のことを心配して行動しているのですが、実は子どものためにはなっていないのです

過保護・過干渉になり、あれこれ世話を焼きすぎ、知らず知らずのうちに子どもの成長の芽を摘んでしまっている親のことを、子どもの頭上をパタパタと旋回するヘリコプターのようなので、皮肉って“ヘリコプターペアレント”と呼ぶそうです。

更に、子どもが自分の力で困難を乗り越えて、歩き出そうとしているのに「これは邪魔でしょ」、「これは危ないから」と考えて、除雪車のように雪をかきわけ、子どもの通る道を平らにしていく親のことを“スノープラウペアレント”とも呼ぶそうです。

忘れ物への対策

だらしがない子に「忘れ物をしないように注意しなさい!」と叱ったり、届けたりして、忘れ物に気を付けるようになれば、誰も苦労はしませんよね。

そんなときは、

・学校に持っていくものリストを写真にして貼っておき、チェックを入れながら準備をする。

・置き傘のように体操着、筆箱など2セット用意する。

叱られてばかりいるよりも、これも工夫の一つかもしれません。教科書も専門の書店に行けば予備として買うことが出来ます。

AD/HD注意欠如/多動性障害による忘れ物の場合、叱っても改善は難しいので工夫が必要になります。

「子どもがだらしがない。忘れ物ばかりしている」と嘆いている親御さんは、ぜひ参考にしてくださいね。