男女の関係で大切なのは“女性主導”のコミュニケーション
男性は女性に「育ててもらいたい生き物」
これまで20代から70代までと年下とも年上とも付き合った筆者が理解したことは、どんな男性も同じように子どもだということです。
男性はプライドや見栄にとらわれやすいので、女性に無条件で受け入れてもらいたいのです。
男性は潜在的に女性に育てられたいという願望を持っています。というのは、女性に「いい男として育てられた男性」が多いからです。
ダンディな男性が素敵なのは、妻や過去の女性、女友達などから立派に育てられてきたおかげです。中には「娘に学ぶことがある」という謙虚な大人の男性もいます。
男性と向き合うときは積極的に女性主導で
さらに橋田さんは夫婦円満の秘訣で、重要なことをこう教えています。
「夫婦間で何か事が起こったら、『あなた、ちょっとここに座ってください』とまず目の前に座ってもらいます。向き合って話すことが大事なんです」
このように、夫婦のコミュニケーションを積極的にとっていくのも女性主導でと、橋田さんはすすめます。
前述したように、話し合いがないまま離婚してしまい、そのため「なぜ離婚したのか?」という理由を知らないせいで、再婚になかなか踏み出せない男女が非常に多くなっています。
そうにならないためにも、「話すこと」「話し合いをすること」がとても大事。
また男性は女性と向き合うことを避けようとする傾向があるので、女性主導の「向き合うコミュニケーション」を推進することによって、夫婦の円満もはかれるのです。
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男性を育てられるのは、男性が愛する妻や恋人、人生の先輩など、男性にとって特別な存在の限定された人だけ。かけがえのない女性なのです。
画家のマリー・ローランサンの『鎮静剤』という詩の最後に、「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」とありますが、男性が忘れない人になれる女性とは、男性を育てあげたかけがえのない女性と言い換えてもいいでしょう。