「僕の妻と母の話です。僕の母はやや神経質で厳しく、昔は『炭酸飲料禁止』『宿題の後は自主学習1時間』『習い事は最低でも週4』などのルールを僕や姉に課していました。

そのため、妻にちょっと雑なところや娘に甘いところがあると、『ちょっと甘やかしすぎよ』『私は娘と息子をだいぶ厳しくしつけたよ?』と昔の自分を引き合いに出して小言を言うんです。

最初は僕も母に注意していたんですが、あまり効き目がなくて……。妻は僕より年上で気も強いし、内心いつもハラハラしていました。

そんな時、いつものように小言を言われた妻が僕の方を向いて『でも、厳しくしてもこれですよ?』といじるように言ってきたんです! ひどくないですか(笑)

しかし、反抗していた時期も長く、親の意に反して大学に行かなかった僕の育ち方を母も、なんでこうなっちゃったかな……と思っているところがあるんでしょうね。

そこからは妻と母で『何事もほどほどがいいですよ』『反動がきちゃうからね』などと僕の文句大会ですよ。

なんだかなぁと思う一方、僕を標的にすることで、母の小言を中断させる妻の技に感心してしまいました。年上の妻ってどこでもこうなんでしょうか?」(美容師/30歳)

夫側からのエピソードです。

共通の敵を作ることでこちらに矛先が向かないようにする、という高等テクニックをなんと姑相手にやるとは脱帽です。

実際のところ、夫のことを本気で見下しているわけではなく、信頼関係があるからこその方法ですね。