流し(1) ――残り野菜を有効活用。クルクルと軽く洗えばOK
シンクは固い金属タワシやナイロンブラシでこすると、すぐ傷つき、表面にサビがつく原因に。そこでおすすめしたいのがダイコンやニンジン、キュウリ、サツマイモなどの切れ端。クリームクレンザーを口につけてクルクルと円を描くように洗うだけ。ステンレスを傷つけることなく、ぬめりや黒ずみをキレイに落とすことができる。
また、クレンザーをよく洗い流した後、から拭きして水滴を残さないように拭き取るとよりキレイに。
<コツ>切れ端がない場合、やわらかいスポンジで洗うが、このとき大きな動作でゴシゴシこするよりも、小刻みに手を動かして洗ったほうがキレイになりやすい。
<豆知識>
流しの嫌な臭いには茶殻がおすすめ。茶殻を、排水口のまわりにふりかけて、スポンジでこするだけ。一番効果的なのはウーロン茶だが、日本茶や紅茶でも十分効果を発揮する。
流し(2) ――廃物利用で毎日毎日シンクのお手入れがおすすめ
シンクは汚れをためると掃除も大変になる。気づいたときに汚れをさっと拭き取っていつでも清潔な状態を保ちたいもの。ここでおすすめなのがジーンズの端布。ジーンズ地の研磨力が汚れを簡単に落としてくれる。裾を切ったら捨てずにもらってキッチンに常備しておこう。飛び散った油汚れや乾いた水滴の跡などをこすって落とすツールにぴったりだ。
また、シイタケやオクラが入っているネットは、丸めてスポンジ代わりに。ステンレスシンクをこすれば、網目の摩擦力で力を入れなくても汚れが落ち、傷もつかない。廃物利用で節約にもなって一石二鳥だ。
<コツ>
ジーンズの端は湯飲みや急須にこびりついた茶渋にも有効。こするだけでキレイさっぱり茶渋が落ちる。汚れたなと思ってきたら端布でこすってから洗うとよいだろう。
流し(3) ――寝てる間に雑菌がはびこらないよう、熱湯と酢を忘れずに!
シンクまわりからイヤな臭いが発生するのは雑菌が繁殖しているから。これを防ぐためにも、後片づけが終わってシンクを磨いた後に、かならず熱湯をかけるようにしよう。シンクにさっとかけた後は、排水口にも注ぐ。また、三角コーナーも雑菌が発生しやすく臭いのもとになる可能性が。かならず生ゴミは始末し、古歯ブラシやスポンジなどで汚れを落とすこと。仕上げに殺菌効果のある酢をふりかけておけば万全だ。
<コツ>
ぞうきんやふきんも熱湯消毒を心がけたいもの。また、シンクまわりだけでなく、洗った食器にも有効。仕上げに熱湯をかければ水切れもよくなるのでおすすめしたい。
<ポイント>
(1)シンクを磨くときに野菜の切れ端はとても有効。
(2)ジーンズの切れ端やネットなど廃物利用を心がけて。
(3)熱湯や酢で雑菌がはびこるのを防ぐこと。
蛇口 ――歯磨きセットと小麦粉で蛇口をいつもピカピカに!
いくらシンクをキレイにしても蛇口まわりが汚ないと薄汚れた印象に。蛇口は歯磨き剤を使ってキレイにしよう。ぼろ布に歯磨き剤をつけて磨けばよい。付け根は水アカがたまりやすいので古歯ブラシを使って念入りに。磨いた後は、よく歯磨き剤を洗い流して、から拭きを。
また、揚げ物などで小麦粉が残ったら、これを利用して蛇口を磨こう。固くしぼったぬれぞうきんに小麦粉をつけ、蛇口をこするだけ。拭き取ってからから拭きすれば完璧だ。
<コツ>
歯磨き剤や小麦粉以外にクリームクレンザーを使って磨いても同じようにキレイになる。何を使うにしても、水でよく洗い流してからから拭きすることを忘れずに。
<豆知識>
リンゴの芯は捨てずに、シンク磨きに使うと意外とキレイになる。これはリンゴに含まれるペクチンが、脂肪分やでんぷん質を分解する力があるため。