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――いまはアイドルのほうがそういう流れにのって面白いことをやってますよね。「面白いことをやったもん勝ち」みたいな。アイドルとヴィジュアル系って似てるところも多いと思うんです。団長さんはアイドル好きを公言してはばからないことでおなじみですけど、そのへんはどう感じてます?

団長:俺はアイドル大好きですからねー。「やったもん勝ち」だったらなんでも良いかっていうとそうでもなくって。例えばですけど、ももいろクローバーZがが丸坊主にしたらファンは離れてしまうじゃないですか。彼女たちが、そういうアリかナシかの超えたらいけない一線のギリギリにいることがすごいというか。

たまに地下アイドルのイベントに行くんですけど、ヴィジュアル系が一時期ガゼットみたいなのばっかりになったみたいに、曲もパフォーマンスも、ももクロちゃんフォロワーばっかりです。なのでアイドルブームも、もう終わりなのかなあって。

――ヴィジュアル系もアリかナシかのギリギリのゾーンってありますよね。例えば、ゴールデンボンバーが作詞作曲をしてなくて全部エアーだったら「ナシ」になってたかもしれないですよね。「なんでもあり」といいつつジャンルの中に明文化されてないラインが存在するのも、アイドルとヴィジュアル系って似てるんじゃないかと。

団長:アイドルのファン、お笑いのファン、ヴィジュアル系のファンって似てるんですよ。数年前にお笑いのブームがあって、いまはアイドルのブームがピーク、じゃあ次はバンドブームが来ると思うんですよ。それは声優さんの曲やニコニコ動画系の楽曲を聴いていてもそうで、だんだんエレクトロな方向からバンドサウンドになってきてる。つまりこの状況ってヴィジュアル系にとって有利な状況だと思うんです。だけどみんなボーダーを越えようとしない。保守的になりますよね、下手に動いて今までのお客さんを逃してしまで新しいお客さんをつけたいって人も少ないですよね。だけど、ロックバンドが保身に走ったら終わりだろって。そのギラギラ感のなさがいまのヴィジュアル系のダメな部分ですよ。

――来年のシーンはどうなっていくと思いますか?

団長:ゴールデンボンバーブームにあやかるというか、そこを入り口にしていろんなヴィジュアル系バンドに目を向けてもらえたらいいなって。そしたら来年のシーンは盛り上がるだろうし、その中で俺たちも台風の目になっていきたいです。

一方で「ヴィジュアル系シーン」にコレ以上伸びしろがないとしたら、JROCKシーンでヴィジュアル系バンドがどう立ち向かっていくかという課題になっていくのかなと思いますね。

――近年、ヴィジュアル系バンドがアイドルやいわゆる「ロキノン系」と呼ばれるバンドと一緒にイベントに出ることも増えてきましたからね。

団長:来年はもっと異文化交流が進むと思います。俺個人としては、絶対に化粧は落とさずに交流していきたいなと。だってそうじゃないと「異文化」にならないじゃないですか。異文化の交流するときに相手に合わせても意味が無いので。
普通のイベントに出るときは化粧薄め、ヴィジュアル系のイベントに出るときは濃い目、みたいに分けるのではなくて、あくまで「異文化」として戦って行きたい。

だから、ヴィジュアル系にプライドを持っているファンの人も怖がらずに外に出て欲しいし、いろいろなジャンルを知った上で「この人たちが良い」って思ってくれるヴィジュアル系にならなきゃいけないとおもいます。

そうやって他のジャンルも巻き込んでいけば、ヴィジュアル系だけじゃなく、JROCK全体が盛り上がっていけるんじゃないかな。


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