2:非正規雇用で働く不安定な日々。精神的にも経済的にも安定した熟年男性が好みの女性の本音

東京と近郊の地域で図書館司書の仕事に就く明日香さん(仮名・28歳)は司書の資格を持っていますが、非正規雇用で働き続けています。

本好きの明日香さんは好きなことを仕事にしていますが、福利厚生もボーナスもないため、貯金もわずか。一人暮らしの生活費のために週末は土日のどちらかに他のバイトを入れているそうです。

「婚活を開始する友達もいますが、生活が不安定なので、落ち着いて婚活する気はないです。薄給が原因で高収入の男に媚びてしまいそう。また焦ってダメンズをつかまえてしまうのも怖いです。でも彼氏は欲しい。一人は寂しいですからね」

コロナで非常事態宣言図書館が休館になってから、生活が厳しくなった明日香さん。ネットで副業を探して、なんとか生活費を捻出し、非常事態宣言が解除されたある日の夕方、ふと帰宅途中に、以前から気になっていた立ち飲み屋に入ったそうです。勤務先から電車で向かうと、そこに中年男性が一人で静かに吞んでいました。

「男性から声をかけることもありませんでしたが、次第に常連さんらしき人たちが入ってくると男性と話し、私も常連さんらしき男性から声をかけられて、数人でソーシャルディスタンスを保ちながら、楽しく飲みました。

そのうち男性が本好きだとわかって話が弾み、その後も立ち飲み屋で待ち合わせ。その後デートを繰り返して、付き合うことになったそうです。

48歳の男性はバツイチで、東京の企業に勤務するサラリーマン。明日香さんが20歳年上の男性を彼氏にした理由はなんでしょう。

「本好きという趣味が一致したことと、結婚を意識しない気楽さ、一緒にいると落ち着く、この3点ですね…。ご飯もご馳走してくれます。たまに週末に私のアパートに泊りに来るときも、食費といって1万円を置いて行ってくれるので、助かります」

たまに立ち飲み屋以外の店で外食することもあるそうですが、高級店よりも安くて美味しいお店が多いそうです。秋以降にコロナが落ち着いたらと旅行プランも立てたという明日香さん。

「今は付き合って楽な熟年男性がいいんです。将来のことはあまり考えていませんね」

現実逃避かもしれませんが、「今の自分にはこの人が合っている」と明日香さんは年の差恋愛を楽しんでいます。