ーーそうです! 今年は“自然体”で過ごせましたか?
あッ!! “自然体”でいられているかもしれない!
ーーもしかして“今”ですか?!
そう、“今”!
『TOKYO TRIBE』の現場では、すべてを見せているかもしれない。私、何で“自然体”でいられているんだろう?? (考えを巡らしている佐江ちゃん)
女の子といる環境よりも、男の子といる環境の方が自然体でいられるんだろうなぁ。それはたぶん、お兄ちゃんがいる環境で育ってきたからかもしれない。
もちろん女の子といると、いろいろ話せるし、リラックスできるんです。着替えるときだって、裸になっても気にならないくらいの関係性ではあるんだけど(笑)。
でも、男の子の前では、性格的にめちゃくちゃオープンでいられるというか。とにかく年上、年下関係なく、男の子の前で“気取る”ということを知らないんです。
それが女の子の場合だと、年上、年下関係なく、まず“この子はどういう子なのかな”って相手を見てしまって。気を使い過ぎてしまうところがあるみたいで。
今回、『TOKYO TRIBE』で共演した女子ふたりは、すごくサバサバした性格で、気を使うこともまったくなかったけれど。
ーー男性たちに対してはどうですか?
自然に応対できていました。自分が言いたいことも、きちんと伝えられていたと思います。例は悪いかもしれないけど、“ムカついた! ”と思ったことも、言葉にして言えるようになったり。
見方を変えれば“ワガママになった”のかもしれない。だけど、ある意味それも“自然体”ですよね。自分の感情をそのまま人に見せられているから。
“弱っている自分”も見せられるようになったし、“がんばり過ぎずにいこう”とも思えるようになった。
そうできるようになったのは、自分のなかでの大きな成長だなって思うんです。
変われたのは、もしかしたら海外へ行ったことが影響しているのかも。今年は、パリとロスへ行って、現地の人たちのフレンドリーさに触れることができたからかもしれない。(第30回)
例えば、通りすがりで目が合っただけで、「ハァーイ! 」って声をかけたり、微笑んだり。それが皆、すごく“自然体”なんです。自分の意見をイエスかノーかハッキリ言うし、あいまいな中間がないというか。
自分の普段の習慣も、どちらかというと海外で触れた習慣に近いのかなって思うんです。
だから、例えば普段街中を歩いているときに、人にぶつかっても何も言わない人がいたりすると、“何で? ”って思ってしまうんです。ひと言「ごめんね」とか言えないのかな? って。
ーー日本が“察する”文化だとすると、佐江ちゃんが海外で触れたのは、いやなら「イヤ」、逆にいいなら「いい」とすごくほめる、表に出す文化と言えますね。
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