むくみ――腎臓や心臓疾患の場合も。ひどい場合は病院へ
体に液体の量が異常に増え、皮膚の下にたまった状態をむくみという。すねの骨があるところを親指で30秒押して、すぐにへこみが治らなければむくみと診断される。むくみは腎臓や心臓の疾患、ホルモン異常などが原因で起きるので、病院で診察を受けたほうがよい。ただし、立ち仕事などの女性が夕方になると下半身がむくんで靴が窮屈になったりするのは、血液の循環が悪くなることで水分が滞って起きる症状だ。病気ではないので心配しなくてよい。
1.むくみを治すエクササイズ。床にあおむけに寝転がり、足元に枕やクッションを置く。このときつま先はあげておく。
2.両足のつま先を伸ばして枕やクッションに足先を押し込む。20回繰り返して、筋肉のポンプ作用を促し、血行をよくする。
むくみは、老廃物を回収するリンパ液をろ過するリンパ節の働きが悪くなり起こる。顔がむくんでいるときは、首を回してリンパ節を刺激する。足の場合は足のつけ根を温める。
冷え性――体をしめつける衣類をやめ、ゆっくりお風呂につかって温める
冷えは手足など体の末端からくることが多いので、夏場でも靴下や手袋などでの保温を心がけたい。また、冷え性は血液の循環が悪くなり、末端まで血液がいきわたらないことが原因で起きる。下半身をしめつけるような衣類は症状を悪化させるので注意する。素足にミニスカートなど、露出の多い衣類も避けたいところだ。冷え性の人は足浴やシャワーではなかなか体が温まらないことが多い。41〜42度のお湯にゆっくりつかって、体を温めるのがもっとも効果的だ。
1.首までつからず、せいぜいみぞおちぐらいまでにすると長時間入浴できる。湯温が熱すぎると体の表面ばかり温まってしまうので注意を。
2.吸湿性のあるゆったりとした洋服を着るようにする。汗を吸収しない下着は、体を冷やすもとなので木綿などの素材を選びたい。
3.スープなど体が温まる飲み物を積極的にとること。また、カプサイシンは発汗作用があるので唐辛子の入った食べ物もよい。
4.冷えは手足からくるのでお風呂に入るときはタイルをあらかじめシャワーなどで流して温めておくとよい。
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