■投資信託の買い方と注意点

投資信託は一口が1万円前後に設定されており(1円単位で好きな金額を指定できる場合も多い)、個人が手軽に購入できるリスク商品としてとても魅力的です。ただし注意点もいくつかあります。

投資信託は元本が保証されているわけではありません。投資信託が投資する対象の値動き(株価の下落等)によってマイナスになる可能性があります。プロに運用を頼んだとしても、世の中の株価が下がっているときは投資信託の価値も下がります。無理のない投資金額からスタートしてください。

また、具体的な売買等の運用を任せたコストとして手数料がかかります。販売時に払うもの(別途払う)、運用期間中に払うもの(内枠で引かれる)、解約時に払うもの(手数料および運用益にかかる税金)があります。手数料そのものは、自分で車検に出す代わりにディーラーに頼めばお金がかかるようなもので、かかることは仕方がありません。ただし安くてすむなら安いほうがいいはずです。手数料が高い投資信託がいい成績を生むという関係はほとんどないので、ユニクロ感覚で低い手数料で質のいい投資信託を探してみてください。

購入先については銀行、生損保、証券会社等の窓口で取り扱われています。最近ではネット証券のほうが商品数が豊富で、手数料も安い傾向にあります。ネットを検索してみるといいでしょう。

証券会社の口座を持っておけば、その後、株をやりたいときもスムーズに取引を広げられます。証券口座の作り方のコラム(「お金を上手に増やすなら!いまや社会人の必須アイテム「証券口座」を解説」 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10076 ])も読んで、ぜひ投資にチャレンジしてみてください。

今年こそ、投資信託で「投資デビュー」してみませんか?

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会