ゴールデンボンバーの「全員でひとつのボケを作れる姿勢」は羨ましい
団長:でも我々はやっぱり演奏してなんぼな部分があるので、正直争う気も起きないというか。ボンバーに関しては。問題はロックエンタテインメントをどれだけ面白くやるかっていうことで。俺が勝手に思ってるんだけど、えんそくは今ものすごいパンクに走ってる。一時期ちょっとメタル寄りになったけど、今純粋にパンクに走ってるじゃん。精神的にも。精神的にも音楽的にもパンクに走ってて。
ぶう:パンクスですよ。
団長:とにかくその固定概念にとらわれない音楽を、どんどんやっていってる。すごいオルタナティブな事をやってるのはすげえなと思うし、Jin-Machineは上手く「全員野球」をしているバンドだなって。演奏するときは演奏カッチリやって、コントを混ぜる時はコントをがっつり。そのメリハリがすごいつけるのは上手いかなって。
閣下:でもその、ゴールデンボンバーに対して悔しいところ、悔しいけど認めてるところはあの人達全員ボケられるんですよね。俺の印象ですけどうちらに無いのは多分そこだと思う。
団長:全員ボケられる。
閣下:私たちって誰かがメインで喋るないし、誰かと誰かが絡むという感じでやってるのですけど。でも例えばこういう場に彼らが4人で出ていってたとしても、ポンポンポンって4つ4通りのボケが出てくるっていうか、それが彼らだと思うんで。
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団長:確かに彼らはうまーくひとりひとり考え方が独立してるところはあるね。
閣下:それが余計腹立つんですよ(笑)。それだったら勝ち目ねえじゃんみたいな。ひとりどんだけ頑張っても、振ってボケてツッコんで落として、流れ良くやっても、漫才には勝てない、グループコントには勝てないとか。
ぶう:そういうね、芸人さん的観点から戦っちゃうとねー。閣下的には辛いとこかもしれないですよねー。
団長:俺この対談ひとつも音楽の話できないもん。俺はね、彼らとは面白さの系譜が違うから、ゴールデンボンバーは個人的にコント集団だと思ってる。俺は伊集院光さんとかの深夜ラジオの世代の人間なので、喋りとその場の雰囲気で回収するってことをやってるから。だからやっぱり芸風違うんですよ。ただあの全員でひとつのボケを作れる姿勢は羨ましいなと。うちは他のメンバーは全員音屋なので。
ぶう:みんな考えてますねー。僕はもうそういう面白い部分は良いかなあって。
団長:年々照れ隠しが強くなってますよね(笑)。