お笑いの笑いと、バンドでとってる笑いは全然違うなって思います
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――なんか逃げてますよね。
ぶう:いやいやそんな事無いっスよ?
団長:昔のオマエもっともっと尖っていたはずだ(笑)。
ぶう:いや昔はやっぱりウケないといけないなっていうのがあったんですよ。団長を見てもね、嫉妬もあったし。でもこう、本当に最近はバンドマンだしウケなくてもいっかって言うと、すげえ逃げてるように思われるかもしれないけど、芸人さんと同じ「笑い」って意味の「ウケ」っていうか、エンタテインメントを提供する立場じゃねーんだなあっと思って。
それやるなら芸人さんがやれば良いし、俺らはやっぱりバンドマンで、イイ年して好き勝手やってるっていうのを皆が見て楽しんでもらえる訳だから。だから俺はウケなくて適当な事言って、「あいつ適当な事面白がって言ってるな」って。それが面白いか面白く無いかはあんまりもう良いかなっていうところに来てて。
団長:何悟っちゃってんの。
ぶう:だからやっぱりね、ライブではコント的な事もやるんですけど、昔ほどはね、ちゃんと決めてないっすね。ゴールデンボンバーのコントにせよ、Jin-Machineさんのコントにせよ、ちゃんと台本があってそれで完成する笑いっていうのもあると思うんですけど、それやっちゃうとね、キリ無くて辛いんですよね。
うちのメンバーは適当にやれる奴らなんで、「適当にやれよ」って言っても適当に出来ない人もいるじゃないですか。ウチは適当にやれる奴らしかいないんで、適当にやろうぜっていう。それで適当にやってるってバレちゃっても良いじゃんって。だって適当にやる事自体がイイ年になったら難しいんですよ。適当に生きるのって。だからそういう見本であれば女の子もちょっとは素敵だと思ってくれるんじゃないですかね。ダメな女の子が。そんな適当な奴の事好きになったらダメですからね! ……でも本来バンドなんてそうじゃないですか。
閣下:でも確かにお笑いの笑いと、バンドでとってる笑いは全然違うなって思います。見てて。
団長:結局、面白いっていうのも重要かもしれないですけど、ゴールデンボンバーってかっこいいですからね。ルックス的に。あそこはそこも強い。本当に思うのは、どんなにボケようが、全身緑色に塗ろうが赤く塗ろうが、基本アー写はボケてないっていう。逆にかっこいい写真なのにボケて……っていうところもある。
ぶう:そうだね、そこをわかってるよね。
団長:元々俺らは変な格好で当たり前だと思ってたから、格好つける事が格好悪いと思っちゃう。若干そこがパンクス精神になってしまう。
ぶう:格好つけるのなんて格好悪いと思ってたけど、ゴールデンボンバー見てると頭良いなって思うのはそこだよね。ちゃんとかっこいい人が予想外にボケるから面白いんであって。だって団長のルックスは出落ちじゃないですか。ハードルめっちゃ上がってますからね。これで中身面白く無かったらしょうもないですもん。
団長:俺この間久しぶりに人前でかっこいい強面系のメイクする機会があって、出た瞬間大爆笑。
一同:(笑)。
団長:むちゃくちゃ格好つけたのに大爆笑。
閣下:いままでの長い前振りが効いたね。
団長:だから閣下なんて良い訳ですよ。こんだけシュッとしてたらね。