恋愛や婚活の相談の中で、年齢を問わずに多いのが「付き合っているかどうかわからない」というもの。悲しいことですが、愛されているかどうかわからなくなったというのです。

この問題は男女の深い部分に触れることかもしれません。

そこで3つの事例を挙げながら、男の本音を探り、解決策をします。

「私たち、付き合ってる?」モヤモヤが消えない3つのパターン

【事例1】バンドマンと友達以上恋人未満…彼にとって、私は一体なに?

優紀さん(仮名・33歳)は3年前にバンドのボーカル男性と、知り合ってすぐに“交際した”と言います。しかし、一度も男女関係はないのです。一体どんな付き合いなのでしょう。

「友達と初めて行ったライブハウスで、ドはまりしてしまったグループのボーカルが彼でした。

その直後、打ち上げの店でグループの隣の席になり、いつの間にか私と友達がグループと合流して、ボーカルのKさん(30歳)と話すことができました」

その後もしばしばライブハウスに通ってグループを応援するうちに、Kさんから食事の誘いがあったそうです。

優紀さんは現在会社員ですが、将来webデザイナーとして独立したいという夢があることを語ると、Kさんも「音楽は一生やり続けたい。ブレイクするまでダブルワークの必要性も考えている」と自分の夢を語る一方で、優紀さんの夢を応援してくれます。

またKさんの今後の音楽活動についての助言を求められたことで、優紀さんはさらにKさんを好きになっていきます。

「その後も月一度の食事をして、お互いの頑張りを報告したり、将来のビジョンを語り合ったり励まし合ったり。お互いにかけがえのない存在という確信が強くなってきました」

この関係は1年続きました。ライブハウスに出かけては楽屋に差し入れを持っていく優紀さんに、にっこりと笑って感謝の言葉を述べながら「また今度ご飯食べよう」と言ってくれると、至福の喜びを感じたそうです。しかし、徐々にKさんと複数の女性達との噂が耳に入ってくるようになったそうです。

「でも本命はいないみたい」と優紀さん。「自分こそ本命になれる」と信じていたそうです。

ところが2年目のある夜、優紀さんはKさんがミニスカートにロングブーツの若い女性と腕を組んで六本木を歩いていたのを目撃しました。

「ショックでした。しばらく食事がのどに通らなくて。次に彼と食事をしたときに『痩せたね。どうしたの?』と心配してくれたので、思い切ってそのことを打ち明けたら、彼が笑って『クライアントとの会食会でクライアントが連れてきた女の子だよ。送っていくことになった。それだけだよ』と淡々と話すので、信じました」

その後も定期的に食事をするだけの関係が続きます。優紀さんの周囲では結婚ラッシュ。

優紀さんは自分の夢を諦めないKさんに結婚願望がないとわかっています。そのため優紀さんは「彼の夢をサポートしながら、来年は自分の独立を目指す」と自分自身を必死で鼓舞していますが、「彼とはずっとこのままの関係なの?」とモヤモヤが続いているそうです。

【事例2】好きな男性には浮気を繰り返す彼女がいる…本命になりたい女性の葛藤

医療関係の仕事に従事する雅さん(仮名・29歳)は、パーティーで知り合ったメーカー勤務の男性(29歳)と通勤電車で複数回会ったことから縁を感じたそうです。

「急行電車で私が住むアパートの最寄り駅の次が彼の実家。偶然にも3回車内で会い、話が弾んでそのまま私の最寄り駅に降りて、一緒にご飯を食べました。その後、何度かデートをするようになりました」

気さくで礼儀正しい彼に好感を持った雅さん。ところが彼には別れたり、くっついたりする女性がいたといいます。

「彼よりも1つ年下で、ファッション関係の仕事をしているそうです。以前は同棲していたそうですが、彼女の浮気が原因で別れたそうです」

同棲を解消してから実家に戻り、彼女との思い出を忘れようと転職した彼。LINEのアカウントも変えたそうですが、半年後に、彼女から連絡があったそうです。

「二度と会わないと決めてスルーしていたそうですが、ある日彼女が彼の最寄り駅の改札で彼を待っていたそうです。無視することができなくなって、カフェでお茶しているうちに彼女から『やり直したい』と申し出があって、しばらくしてからヨリを戻したそうです」

ところがその後また彼女は浮気をしたため、彼はLINEをブロックする気も失せてしまったとか。

「私とご飯を食べるようになって、彼は彼女とのことを私に打ち明けるようになりました。私と一緒にいると癒されるって言われて、嬉しかったですね」

雅さんの最寄り駅近くのバーで飲んでいるうちに、自然な流れで雅さんのアパートで二次会をすることになり、彼は同棲中も彼女の浮気に悩まされていたことを告白します。

「打ち明けてほっとしたせいか、彼はソファで酔いつぶれてそのまま寝てしまいました。毛布をそっとかけてあげて。早朝に彼が起き上がって『昨夜はありがとう。また連絡するね』と言って、自宅に戻ってシャワーを浴びてから出社すると、出ていきました」

その後、LINEで「またご飯を食べよう」と一度だけ。雅さんは「私と付き合おうとしているから、その前に彼女とちゃんと別れるつもりだ」と信じているそうです。