【事例3】好意を感じて、一度だけ男女関係になったが…
企業の経理部で働く友梨佳さん(仮名・30歳)は、恋愛経験があまりなく、どちらかといえば受け身で、これまで付き合った男性は1人だけ。2年前から友達たちが次々と結婚しているのを見るにつけて、少し焦っていました。
「知り合いから紹介された2歳年下の営業マンから、仕事のことを相談されるようになりました。
でも主張がコロコロ変わるんです。現状維持で今の会社に居続けたいと言ったり、キャリアを積むといってコンサル養成のオンラインスクールを受講したり。
何をしたいのかわからないけど、私にない刹那的なところが魅力で、何度かご飯をご馳走したことがあります」
彼がコンサル養成のオンライン受講生の試験に合格した夜にお祝いをして、いつものように友梨佳さんがご馳走しようとすると、彼が「今夜は僕が出すよ」と初めてご馳走してくれたそうです。流れでそのままホテルへ。
翌朝、友梨佳さんに無邪気にキスをして出社する彼に「私たち、やっと付き合うようになったのかしら」と思ったそうです。
ところがその後、彼からあまり連絡がこなくなり、「どうしたの?」とLINEすると「勉強が忙しい」という素っ気ない返信が。そこで友梨佳さんは、彼にとってははずみでホテルに行っただけなんだ、とやっと気づいたそうです。
「付き合っているかどうか」を見極めるポイントは?
まず結論から言うと、残念ですが3つの事例とも「彼はあなたを本命の彼女と思っていない」のです。ですが、男性心理がわかればモヤモヤを解決する方法もあります。
事例1の場合
事例1の優紀さん。一生懸命に彼を応援しながら、「深い話もしているから付き合っている」と思い込んだようですが、彼にとって優紀さんは自分のファンの1人なのでしょう。
音楽や芸能など人気も商売のうちだと考える男性たちは、「知人以上恋人未満」を、身体の関係ありとなしの2つで分けています。
その基準は人気商売の男性によってまちまちですが、優紀さんの場合は、「タニマチ」(無償のスポンサー)になってくれると彼が見込んだと思われます。タニマチは恋愛対象にはなりません。優紀さんの片思いですね。
事例2の場合
事例2の雅さん。浮気を繰り返す彼女を忘れられない男性を好きになってしまったのは悲劇ですね。でも悲劇を乗り越えて、幸せになる方法もあります。
一晩過ごした夜に、一か八かの勝負で浮気彼女から彼を奪えばよかったのです! でもその勇気がなかったのですね。雅さんはあくまでも「彼が自分を好きになって、自分を選んでほしい」ことに期待したのでしょう。
時に男女関係は下剋上の闘いです。浮気彼女から奪って、あなたを幸せにする! という気迫と実行力があれば、彼の人生を変えたかもしれません。
事例3の場合
事例3の友梨佳さん。男性の甘えを許してしまったことをすでに気づいていますね。本当の恋ではなかったことも。
しかし彼にとって、友梨佳さんの存在はネガティブなことが一度もなく、楽しい思い出だけでした。いつか彼が大人の男性になったとき、友梨佳さんに感謝することでしょう。
次の恋愛に向かうために必要なこと
「付き合っているかどうかわからない男性」との関係にピリオドを打って、次の恋愛に移行するためには、どうしたらいいのでしょう。
まず辛いことを乗り越えるには、あなたが過去に「男性に愛された」ことを思い出しましょう。
男性に愛され、大事にされた記憶をたどると、ふわふわとした嬉しさがあふれてきます。過去の愛された記憶は、あなたを救い「また愛されたい」という気にさせるもの。
また男性は「女性から常に必要とされる人間でありたい」と思っています。子供を産まない性のため、承認欲求が女性よりも強いのです。男性には女性から「頼りにされたい」、「自分を認めてもらいたい」という欲求があることを忘れないでください。
そのため「君は僕なんかいなくても一人で生きられる」と絶対に男性に思わせないことが大切です。甘えることも必要なのです。
甘え上手ではない女性の方は、そのことを相手に素直に打ち明けて「あなたがいるから私がいるの」とリフレインしてみてくださいね。
「あなたがいるから、私は頑張れる」とか「あなたがいてこそ、私は安心できるの」とちゃんと伝えながら、私にとってあなたはかけがえのない存在であることをアピールしましょう。