2: ストレス解消

本当は里帰り出産をしたかったのにできなかった、そんなママもいます。

「妊娠したら里帰り出産すると決めていたのですが、出産前後の時期がもろにコロナ禍で緊急事態宣言にかぶってしまって……。

私の実家は田舎なので、私が出産のために帰ったら『こんな時に都会から帰ってきた』と両親まで近所の人にコソコソされてしまうと思って里帰り出産は断念しました。

しかもお酒が好きな私は、妊娠期間と授乳期間の断酒でストレスが溜まってしまうのではないかと懸念があったんです。

なので夫の目しかないのをいいことに、ノンアルコールビールを飲みまくっていました(笑)

あとは、少しずつお酒を飲みたいなと思って、夜はミルクにしたり、卒乳をちょっと巻きでやったりしました。

むしろ、実家にいるとノンアルコールビールに対しても、自分のためにミルクを使うことにも、親に色々言われそうだし、むしろ良かったのかも? とも思いました」(塾講師/31歳)

このママが話すように、里帰り出産は上げ膳据え膳で楽な部分がある一方、両親の目を気にしなければいけないという側面もあります。

特に、“ママのストレス解消”に対しては、親世代と意見が食い違うことがあるかもしれません。

自分自身の体力やストレスの度合いを加味して、里帰り出産をするかどうかを決めるのも良いですね。

3: 出産を機会に

「私と夫の実家は距離が近く、しかも夫には歳の離れたまだ学生のきょうだいも多いため、『里帰り出産なんかしたら毎日誰かが押しかけて面倒なことになる』という夫婦一致の意見で里帰り出産はしないことにしました。

とはいえ、夫は仕事柄出張も多く、数日家を空けるなんてこともしばしば。家にいる時は家事分担もしっかりしてくれるのですが、夫の出張中の家事や育児にやはり不安がありました。

そこで、夫が家を空けることが多いのを理由に、家電をすべて最新のものに替えてほとんど全自動化しました。里帰り出産しないことで、買い替えのいいきっかけになりました」(彫金師/35歳)

出産前後の苦労を見越して、ドラム式洗濯機にしたり、お掃除ロボットを導入したり、という家庭も多いようです。

特に、「まだこれで間に合っているし」となかなか買い替えに腰が重い夫婦の場合は、良いきっかけになりそうですね。

里帰り出産しない理由に夫も納得していたり、里帰りしないことをすすめていたりする場合には、より説得も楽になるかもしれません。