なんだかんだいってママに優しい
ゆうちゃんはパパには理不尽な態度をとるものの、ママには「天使」なのだとか。
実際、著者の妻であり同じく漫画家の加藤マユミさん視点のゆうちゃん漫画も本書には掲載されていますが、別人かというくらい素直で優しい、「ママLOVE」な様子が描かれています。
男の子にはよく見られる「ママ大好き!」ですが、お兄ちゃんは甘えん坊というよりも「ママに優しい」といった声がよく聞かれます。
高校生の息子を持つママからは、「水など重い物の箱買いをしたいときに『重いから持ってあげるよ』と手伝ってくれたり、私が胃腸炎で起き上がれなかったときに、何も言ってないのにまだ小さい下の子をお風呂に入れてくれて『お母さんは寝てて』って言ってくれたり、本当に優しい」というエピソードも。
小さい頃はママが大好きで、大きくなったらママを支えてくれる、そんな「お兄ちゃん」は頼もしい存在ですね。
マイペースな自由人!
ゆうちゃんは、パパの仕事仲間が集まるバーベキュー会場に行っても、お友達と遊んでいても、帰りたくなったら帰るし、行きたくないと思ったら「行かない」と自分を貫くマイペースな男の子。
このマイペースさも、「お兄ちゃん」にはありがちなようです。兄を持つ妹から、こんなエピソードも。
「いつもマイペースで動じない兄。学生時代は女っけもまったくなく、彼女も連れてきたことなかったのに、就職して半年で『結婚する』って相手を連れてきてビックリ! そんな素振りも見せなかったのに…」
「兄が小3のとき。引っ越しの途中に兄だけ床屋に降ろし、荷積みを終えてから迎えに行ったらなんと不在。一旦引越し先に行って荷物を降ろしてたらそこに兄がひとりで到着! 何度か見に行ってて自分で道覚えてたから行ってみようって歩いてきたみたい。
小学生の足で3時間はかかったと思うけど、当時から本当に自立心が強いというかマイペースな兄です」
自分でなんとかしちゃおう、というあたりも「お兄ちゃん」ぽいですね。
下の子との生活で「我慢」も覚える
とはいえ、下にきょうだいがいると、我慢しなければならない場面も出てくるのがお兄ちゃん。
ゆうちゃんの場合は、我慢も覚えつつきちんと自分の主張も伝えているのがたくましいですね(笑)。
「お兄ちゃんなんだから」という言葉は言わないようにしよう、と心がけているママも多いと思いますが、きょうだいゲンカをおさめるためについ言いがちなセリフだったりもします。
下の子との生活を通してお兄ちゃんは我慢を覚え、自分なりにマイペースさを身に着けたり、責任感や優しさを育てたり、リーダーシップをとるようになっていくのかもしれません。
まとめ
『横山さんちの理不尽むすこ』では、マイペースで自由すぎるゆうちゃんと、彼の言動に振り回されるパパの思わず笑ってしまう日常が描かれています。
小学生になり、だいぶパパに対して理不尽ではなくなってきたというゆうちゃんですが、これからますます「お兄ちゃん」らしい頼もしい一面や優しい一面も出てくるかも!?
横山さんのブログやTwitterでは引き続き、ゆうちゃんやあいちゃん、家族の日々の漫画が更新されています。今後も横山家から目が離せません!