「バツイチの女友達と不倫していましたが、妻にあやしまれるようになり、別れを決めました。
そのとき彼女は仕事で悩んでいて、『この上に別れようなんて言ったら余計につらくさせるだろうな』と思った俺は、なかなか言い出せずに距離を置くことしかできませんでした。
LINEの返事は遅いし誘っても断る俺を見て察したのか、彼女のほうから『そろそろ終わろうか』とメッセージが来たときは、正直ホッとしましたね……。
『うん。今までありがとう』と返したら『こちらこそ、つらいときにいつも支えてくれて感謝しています』と送ってくれて、俺を責めるような言葉はひとつもなくて。
お互いにLINEや電話番号はブロックすること、不倫していたことは誰にも話さないことなど決めて、最後まで『ありがとう』と言い合えて終わりました。
あっちから言い出してくれたし、理想的な終わりだよな……と自分でも思うのですが、なぜか心残りというか、彼女の笑顔が消えずにそれからずっと落ち着かなくて。
彼女のことを思い出すと『いい女だったな』『これから別の男と出会うのかな』と、未練が湧いてきます。
別れ際にいっそ罵倒でもされていたら、嫌な人だと思えたのかもしれません。きれいな終わりだったからこそ、惜しくなったのだなと気が付きました。
また連絡したいけど手段は全部ブロックしてあるし、『また不倫相手になって』なんて言う勇気はないし、いつまでこんな気持ちでいればいいのか、すごくつらいです」(男性/36歳/インストラクター)
きれいに終わったからこそ未練が残るなんて、身勝手な言い訳ですがこういう人は意外と多いものです。
女性の潔い姿に改めて愛情を覚えても、不倫関係をまた申し出るのは相手の尊厳を踏みにじるといえます。
けじめをつけられたことに目を向けて、不倫したい相手ではなく配偶者との関係と向き合うのが、人として最善の道です。