「会社の後輩ですが、新型コロナウイルス感染症の流行で在宅勤務となってからは顔を合わせることがなくなり、たまにLINEでやり取りをする程度でした。
彼女も僕もひとり暮らしと判明したり、加入しているサブスクリプションサービスの話をしたり、個人的な話題が増えたことはよかったと思います。
でも、会社から飲み会を禁止されているし市の感染者も増える一方で、ふたりで食事に行くとか出かけるような雰囲気ではなかったですね。
そのうち彼女からメッセージが来なくなり、僕も話すことが思いつかなくて送れず、『このまま出社が再開するまで会えないかな』と思っていました。
ある日、仕事のことで彼女に確認したいことができたため、一ヶ月ぶりにメッセージを送りました。
彼女はすぐに返信をくれて、確認も無事に終わったとき、『実は兄が骨折で入院して』と連絡が途絶えていた理由を話してくれました。
僕は間が空いたせいかちょっと他人行儀な言葉遣いだったのですが、彼女のほうはそれを気にしないような、今まで通りの柔らかい雰囲気で。
何も知らなかった僕は慌てて様子を聞きましたが、退院のめども立っていて彼女もご家族の皆さんも落ち着いているとわかり、ホッとしました。
一通り会話して、そろそろ終わるというときに、『また明日!』と彼女から送られてきたメッセージを読んで、『ああ、好きだ』と確信しましたね。
前と変わらないこと、事情を話してくれたこと、これからもやり取りを楽しもうとしてくれることが本当にありがたくて。
会わなくなると相手の状態についてなかなか知るきっかけがないし、LINEで話すことをもっと大事にしたいと思います」(28歳/営業)
連絡が途絶えてしまうと、相手に何かあったとしても伝えられない限り知ることがなく、疎遠になるのも仕方ありません。
久しぶりの連絡で事情をきちんと話してもらえるのは、ふたりの関係を前向きに続けたい証拠。
「また明日」の言葉は、男性に大きな勇気と信頼を実感させます。
顔が見えないからこそ、LINEでは積極的に気持ちを伝えるのが正解といえますね。