「長男を妊娠中、つわりがひどくて入院したり切迫早産の危険があったりと、気が休まるときはありませんでした。
はじめての妊娠出産で、『こんなに大変なの!?』と混乱することが多く、夫も助けてくれたけど、命を抱えた私はとにかく無事に産めるかどうか不安が強かったのを覚えています。
出産自体は『安産だったね』と助産師のかたが言ってくれるほど楽でしたが、退院後赤ちゃんとふたりの時間が長くなると、妊娠中のことがフラッシュバックして『突然体調が悪くなるかもしれない』『赤ちゃんに何か起こったらどうしよう』と、動悸が激しくなることがありました。
疲れているから寝たいけど、その間に赤ちゃんに何かあるのが怖くてずっと動悸が続き眠れず、授乳するときはフラフラでした。
夫がそんな私に気が付き、『ひとりで育てているんじゃない、僕も一緒だから大丈夫だよ』と休みを取ってくれて、赤ちゃんを大事にしてくれる様子を見てようやく落ち着きましたね……。
『産んだ私が何とかしなければ』とずっと思い込んでいたけど、夫も親であり、『ふたりで育てるのだ』と改めて実感しました。
それから動悸が減ってきて眠れるようになりましたが、いま思い出せばノイローゼの一歩手前だったかもしれません」(35歳/セールス)
出産も子育てもはじめてなら、そのプレッシャーは余計に重くのしかかるもの。
その緊張を解いてくれるのが一番身近な夫で、「ふたりで親」という意識は思いつめないためにも忘れたくないですね。
助けを求めるのは当たり前なのだと、自分を責める前に思い出してほしいと思います。