観て下さっている千何百人のみなさんからの「気」があると思うんです。

ーーそれを舞台上で受け止めているわけですからね。

うん、ほんと。お腹に鏡を入れて反射させたいくらいです(笑)。「ピシャーン」って反射させる鏡。それくらいのエネルギーがお客さまから伝わってきます。

ユーミンさんは、お客さまのことを「オーディエンス」と言っていて、「オーディエンスが入ったら、もっとすごいわよ、私」って。「役者のみんなも、もっとすごくなるわよ」って。ユーミンさんもずっと言ってるんです。

これまで私も、何千、何万というお客さまを目の前にしてお仕事をしてきたので、やっぱりそう感じます。オーディエンスのみなさんからのエネルギーを、いい意味で利用させていただいています。

みなさんから観られている集中攻撃に対して、「ブォンッ!! 」って跳ね返えせるくらいの、とってもいいエネルギーをすごくいただいているし、返せているという感覚を、毎公演で感じることができています。

そのいいエネルギーのやりとりを、最後のカーテンコールの拍手で、お互いが中和しあうっていうか。「ありがとうございましたー!! 」って、満面の笑みで応えられる瞬間のカーテンコールが、何よりも幸せですね。
(すごく嬉しそうに話す佐江ちゃん)

どの作品もそうですけど、やっぱり拍手で自分を迎えていただけるのは本当に嬉しくて、「今日もやってよかった」って、本当に思います。

「来てくれてありがとう」だけじゃなく、「エネルギーを注入してくれて、ありがとうございました」っていう気持ちで、いつもカーテンコールでは頭を下げています。

ーーまだまだお話をお聞きしたいですね。今回は、『朝陽の中で微笑んで』が上演中なので、物語の核心にふれないようにお話してきましたが、千秋楽後にまた改めて、舞台のお話をお聞きしたいと思っています。お願いできますか!?

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