住宅購入の際に必要になる「住宅ローン」。

変動金利と固定金利ではどちらがよいのか、また、無理なく返済するにはどう設定するのがよいのか詳しく解説します。

住宅ローンの「変動金利」「固定金利」どっちが良いの?

銀行の窓口で「住宅ローンの相談をしたい」と言えば、ほとんどの場合で変動金利の住宅ローンを勧められますし、店頭チラシを見ても、誰もが変動金利を選びたくなるように作られているので、あえて固定金利なんて選ぶ人いないのでは、と思います。

ところが、変動金利チラシをよく読むと、「店頭標準金利」という設定から、条件をクリアするごとに金利の引き下げが受けられ、この金利になりますよという結果の部分がデカデカと書かれているのです。

そして、小さな文字で「金利は毎月見直す」と書いてあります。

要するに、店頭標準金利というのは毎月見直す=銀行の都合で金利を上げることが可能な条件の契約である、ということです。

金利が上昇しても、5年間は支払い額が固定される5年ルールがある金融機関が多いのですが、その場合は何が起きるかというと、同じ10万円の返済でも返済額の内訳(元本7万円+利息3万円)だったのが、(元本6万円+利息4万円)に変わり、元本の減り方が少なくなるということになります。

ローンの最終日は決まっているわけですから、後ろ倒しにした元本の支払いは支払額の見直し後にドンと来ることになります。

そのため、変動金利で住宅ローンを借りる場合は、できるだけ繰り上げ返済をしていくつもりで、少し余裕を持った借入額を設定するとよいでしょう。

固定金利、特にフラット35は住宅ローン開始のタイミングで金利が35年固定になりますので、返済額が変わることがないのがメリットです。

デメリットは、変動金利と比較すると金利が少し高く設定されている点と、初期費用が多くかかる点です。

双方のメリット・デメリットを比較して検討したいですね。