「借入可能額」と「返済可能額」は違う!
住宅ローンの借り入れ可能額は、年収以外の諸条件でも変わりますが、およそ年収の7~10倍だと言われています。
仮に、年収400万円の方だと4000万円の住宅ローンが組めることになります。年収400万円は手取りで320万円、ボーナス込みの月の手取りだと、27万円ほどです。
住宅費の目安は手取りの30%程度なので、計算上は81,000円となります。
ところが、4000万円の住宅ローンを借り入れた場合の月々の返済額は、10万9,224円(0.8%固定金利で計算)となります。目安の30%からは28,000円のオーバー、月の手取り額に対する割合で言うと、40%を超えています。
つまり、借りられる金額と、無理なく返せる金額は違うということです。
マイホーム購入は夢がある、とても楽しいことの1つです。今現在は無理なく支払える設定だとしても、出産・育児で妻が働けなくなるタイミングがあるかもしれないことや、子どもの進学資金がかかるタイミングなどで、負担が重くのしかかる時期も考えられます。
無理のない支払い額に設定できるよう、シミュレーションを行うことをお勧めします。
【執筆者プロフィール】森﨑仁美
キッズ・マネー・ステーション認定講師。
8回の転職の末、自分の強みに気づき、無駄な出費をなくして自由に使えるお金を増やすファイナンシャルプランナーとなる。支出の削減だけではなく、一般社団法人光のみち代表として、その人にあった強みを活かして収入をアップさせる方法も指導している。小4、年長の姉妹のママ。
関連記事