おくるみを活用しよう

寝かしつけにおすすめのアイテムをうかがったところ、「おくるみ」がいいそうです。

柳澤「生後0〜3ヶ月くらいまでのうちは、『モロー反射』により、自分の手がビクッと動きビックリして起きてしまうことがあります。そのため、おくるみはぜひとも使いたいアイテムです。

お腹の中にいたときのように、キュッと丸めてあげるのがポイント。おくるみの布を使って巻くのも良いですが、1日に何回も寝て・起きてを繰り返す時期は、マジックテープなどで止められる『着るタイプ』のおくるみがおすすめです。

布で巻くより、はだけづらく、簡単に着脱できるのでオムツ替えも負担になりません。

注意としては、中に着せすぎないこと。赤ちゃんは結構暑がりなので、おくるみを使うときは厚着になりすぎないよう、室温に応じて調節しましょう」

どうしても寝ないときの裏ワザ

柳澤「どうしても寝てくれないときは、親も疲労困憊だと思います。

空腹、オムツ汚れ、暑い寒いといった不快を取り除いてあげた上で、それでも泣き止まない・寝てくれないときは、思い切って親がリフレッシュを。

もちろん、赤ちゃんが病気の時を除きますが、赤ちゃんを安全な場所において数分間、別室で深呼吸をしたり、パパや家族に見ていてもらえるなら外出するのも良いでしょう。

30分ほどリフレッシュして仕切り直しをし、赤ちゃんが眠そうなら再度寝かしつけにチャレンジしましょう。

その際、『寝ろ、寝ろーー!』と寝かせることに集中してしまうと余計にイライラしてしまうもの。親の気持ちを少しでも軽くするため、イヤホンで小さなボリュームの音楽やラジオを聴きながら寝かしつけするなど、ぜひ工夫をしながら行いましょう」

一度寝ても、すぐ起きるときの対処法

柳澤「人間は寝ている間に深い睡眠・浅い睡眠を繰り返しています。このサイクルは大人は90分ほどなのに対し、赤ちゃんは40〜50分ほどと短いのが特徴的です。

赤ちゃんは寝入ってから30分くらいたつと浅い睡眠へ移行します。この眠りが浅くなっているときに、赤ちゃんが寝入りの状態と体勢や場所が違っていることに気づくとビックリして起きてしまうことがあります。

例えば、ママに抱っこしてもらいながら寝たと思っていたのに、布団の上に1人でいると気づいたときなどです。

そんなときには、まだまどろんでいる様子のときに、先回りしてトントンや手を握るなどをしてあげると、赤ちゃんが『あぁ、寝ていても大丈夫だな』と安心して、また深い眠りへ戻っていってくれることがあります。

とはいえ、まったく効かずに『ギャー!』と起きてしまうことも多いと思います。そういうときは、根本的な解決が大切です。例えば最初から布団で寝かせるなど寝入った状態をキープするといったことです」