受験シーズンも本番!これまで親子で頑張ってきたという家庭は多いのではないでしょうか。
いよいよ大詰め。ママとしては子どもの体調管理にはますます精を出したいものですよね。
そこで今回は、こどもの食アドバイザーで管理栄養士の平原あさみさんに、子どもの受験に備えて「脳を活性化し・集中力を高める」「風邪をひきにくくする」食事のポイントを伺いました。
本番一週間前の「勝負ごはん」におすすめの栄養素
1.脳を活性化し・集中力を高める「レシチンとビタミンC」
平原あさみさん(以下、平原)「大豆や卵などに含まれるレシチンは、記憶力を高めることで知られています。脳の神経伝達物質の材料となるためです。
レシチンは神経をリラックスさせる効果が期待できるビタミンCと一緒に摂ることで、より体内に吸収させることが期待できます」
食事のポイント
平原「食事は、良質のたんぱく質である大豆と卵を意識。あまり凝る必要はありません。普段通りの食事で良いのです。
例えば、エネルギーを作り出す糖質が含まれるごはん(白米)、脳細胞の活性化にも効果が期待できるさんま・鯵・いわしなどの青魚の塩焼きに、ビタミンCの豊富な大根おろしを添えて、納豆や卵焼き、野菜たっぷりのお味噌汁などはいかがでしょうか。
ちなみにビタミンCは加熱に弱いイメージがありますが、さつまいもやじゃがいも、れんこんに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいので、スープやお味噌汁にもおすすめです」
2.風邪をひきにくくする「ビタミンA」
平原「風邪の感染では、喉などの粘膜にウイルスが侵入することによって風邪が感染するパターンが多いといわれています。
ビタミンAは粘膜を保護する効果が期待できます。脂溶性ビタミンですので、良質の油と一緒に摂るのが望ましいです」
食事のポイント
平原「ビタミンAは、動物性の食品なら卵やレバー、植物性ならニンジン、ホウレンソウなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
また、腸を整えることで免疫力も高まりますので、食物繊維や納豆などの発酵食品もしっかりと摂ることをおすすめします。体を温め、消化に負担のかからないような料理がいいでしょう」
3.疲労を回復する「ビタミンB1」
平原「疲れたら甘いものがいいということをよく聞きますが、糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB1が必要です。先ほども述べましたが、疲労回復にもビタミンB1が使われますので、甘いものをたくさん摂ってしまうと糖質の代謝のほうに優先的にビタミンB1が使われてしまいます。
甘いものを食べたのに疲れは取れない、なんてことにならないよう、甘いものの食べすぎには注意が必要です」
食事のポイント
平原「夜食や補食には、おにぎりやうどんなど食事の延長になるものなども上手に取り入れるといいでしょう」