「今までまともに女性と付き合ったことがなく、元カノは初めて僕に『好き』と言ってくれた女性でした。
ひとり暮らしでいつもコンビニ弁当だった僕を気遣ってくれて、時間のあるときはお弁当を作って家まで届けてくれて、ありがたかったですね。
三ヶ月ほど続いていたとき、友人にこの話をしたら『ちゃんとお礼はしているの?』と言われ、そういえば感謝の言葉しか伝えていないな……と気づいたものの、お礼って具体的に何をすればいいのかわからなかったです。
別に彼女からも何も言われないし、『ランチをおごるくらいでいいかな』と考え、デートのときに『今日はおごらせて』と提案したら理由を聞かれ、正直に『お弁当のお礼』と言ったら『私が好きでやっているのに、申し訳ないから』と安い定食屋に行くことになって。
そのとき、『じゃあ今日も割り勘にする?』って言ってしまい、明らかに彼女の様子が変わり焦りました。
結局割り勘にしてその日はずっと気まずい空気で、家に帰ってから『もうお弁当を作るのはやめる』とLINEが来て、『おごらなかったから?』と返したら『そういうところが無理』と返事があり、そのまま振られました。
あれから三年経って、当時の僕がどれだけ失礼だったか、彼女の気持ちをないがしろにしたか、すごく恥ずかしいし彼女にも申し訳ないです。
あれから新しい彼女もできず、いまだに未練がありますね……」(男性/37歳/製造)
「失敗した自分」を正面から認められず、おごるかどうかに問題をすり替えるからこんな別れを迎えるといえます。
彼女はお金にこだわったのではなく、自分のすることに報いたいと思ってくれた彼氏の愛情に不審を覚えたのですね。
素直に謝罪できない姿を見れば、交際を考え直すのも当たり前。
失礼だったと自覚があるのなら、次に出会う女性には心を開くことを意識したいですね。