2.連絡がない理由を自分で勝手に作ってしまう

『1』のように過去の恋愛のトラウマがない人でも、連絡がない理由を勝手にイメージしてしまうことがあります。それには、人の考えのクセが関係しています。

よくある例えとして、半分だけ水の入ったコップを見て、「もう半分しかない」「まだ半分もある」のどちらかを思い浮かべるのかは人の考えのクセによるものなのです。

その考えのクセが先入観となり、「連絡が減った」というだけの事実から、理由をあなたの中だけで作ってしまうのです。

彼氏と付き合って1年のアラサー女性は、連絡が来ないだけで相手の浮気を勝手に確信。

そんな思いに囚われた理由として、「だって私なら、他に好きな人ができてしまったら連絡を取る機会を減らします。あわよくば冷めたという空気を読んでくれて、相手からフってくれたら…という思いさえも過りますから」と話します。

彼女は自分の考えを勝手に彼氏に当てはめて、それが確信となっていたのです。

その後、フラれたくなかった彼女はアポなしで彼の家に押しかけたり、浮気を調べたり。そのことが相手に不信感を与え、フラれてしまったとのこと。

いろいろ悪いほうに想像した後では彼を責めてしまう言葉がでてしまいがちになるもの。想像で責められては彼氏はたまったものではありません。思い込みにはくれぐれも注意をしてください。

3.好きだったら連絡するはずという「恋愛はこうあるべき」を持っている

『2』の考えのクセと同じように、人にはそれぞれのルールが少なからずあります。

ここでいうルールとは、自分の中にある基準のようなもの。恋愛以外にもさまざまな自分の中にあるルールに乗っ取り、人は行動しています。

たとえば、「待ち合わせには5分前集合」や、「帰宅後には先にお風呂に入る」なども自分の中で決めたルールになります。

そんなルールが自分の中だけで「〇〇するべき」となっているのなら問題ないのですが、しばしば相手にもそのルールを求めてしまう人がいます。

今回の「連絡が減った」に当てはめると、「彼女が大切だったらもっと連絡すべき」、「恋愛相手は最優先するべき」などです。

あるアラフォーの女性は自分のルールによって苦しめられた過去を持ち、

「私は恋人には不安を与えないために毎日連絡します。それが付き合っていることだと思っていたからです。

しかし彼は一緒にいること、付き合っていることが好きということだと言ってくるんですが、納得できませんでした。

結果、お互いが理解し合えないということになり、お別れすることになりました」と言います。

「〇〇するべき」というルールを相手にも求めてしまっては、彼氏は窮屈になっていく一方。別れを自ら引き寄せてしまいます。

彼氏からの連絡が減ったときに陥ってしまいがちな女性の心理状態、いかがでしたか?

少しでも当てはまるところがあれば、冷静になって、事実とイメージを混同していないか、自分のルールを相手に押し付けていないかどうか、立ち止まる時間を持ってみてください。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。