「職場に派遣社員として入ってきた彼女は、いつもニコニコしている愛想のいい子で、そんな姿に惹かれて、自分からのアプローチで恋愛関係になりました。

彼女とは同い年。付き合って半年ほどで結婚話も出ていたぐらい順調だったんですが、周囲に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で乱暴な言葉を吐くクセがあることに気づいて……。

細い道を2人で歩いていて、前の人がスマホをいじりながらゆっくり歩いていたところ、その人に向かって彼女は『どけよ』と小さい声で言ったんです。

たまたま信号が赤で車も止まっていたときで周囲の騒音がなくなっていたこともあって、小声ながら僕にもハッキリ聞こえたんですよね……。

その場は聞こえないふりをしたものの、そこから気になると聞こえるようになってしまって。

店員さんが少し愛想がなかったときには『愛想ないな』とか、僕の部屋が散らかっていたときも『汚ねぇな』と。

こんなクセがある女性とずっと一緒にいる結婚なんて無理。別の理由を作って彼女とはお別れしました」(28歳/企画)

瞬間的に暴言を吐いてしまう人は元々そんな考えがある人ということ。

さらに小声なのは面と向かって直接文句の言えない小心者ということです。

このタイプの人は、気を許し合える関係になったときには直接暴言を吐かれてしまう可能性もあるので、忍耐力の必要な結婚生活が見えてしまったのでしょう。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。