隔離中の生活

ここからは、自宅療養での隔離生活をどのように乗り切ったかを紹介します。

一見、体調が悪い状態で部屋で隔離されるなんて相当しんどいのでは? と思いますが、ちょっとだけ良い面もありました。

学校への連絡

私も夫も在宅ワーカーで直近で外出の予定もなくGW中だったため、新型コロナ感染によって、特に連絡する先やキャンセルしなければならない予定はありませんでした。

息子の学校への連絡は、GWの明けた平日の朝に、「家族が感染者になったため」という理由を添えて通常の欠席連絡と同じように行いました。この時、息子の待機期間が終わる日も一緒にお伝えしたので、これ以降連絡はしていません。

本人が新型コロナ感染者ではなく濃厚接触者ということから、学級閉鎖などになることはなく通常の学校運用が行われたようです。

隔離の方法は?

我が家はリビングを中心にして他の部屋に入るタイプの2LDK。一般的なファミリータイプのマンションなので、もちろんお風呂もトイレもひとつずつです。

この間取りで完全なる隔離生活を送るのは非常に困難でした。

そこで我が家が取った方法は以下の5つ。

  1. 家の中でも家族全員が不織布マスク必須
  2. 感染者が触れた部分はアルコール消毒液で拭き取る
  3. 感染者が通った場所はファブリーズ(効き目があるのかは不明)
  4. 感染者はできるだけ寝室から出ない
  5. 感染者の食事は寝室で

このように、いわゆる一般的な自宅療養の方法以外は取っていませんでした。間取り的にもこの5つが限界です。

厳密に行っていたわけでもなく、むしろ通常多くの人が行う隔離生活よりも、随分ゆるい隔離になってしまいました(理由は後述)。

子どもの過ごし方

よく、新型コロナ感染者が出た家では、子どもが退屈してぐずってしまうことが多く大変、という話を耳にしませんか?

息子は小学校2年生であるものの、我が家も例外ではありませんでした。

いつも私と一緒に寝ている寝室には入れず、外にも出られない状態でテレビもゲームもない夫の寝室で過ごすことが耐えられなかったようで、ちょっとしたことで夫と息子が言い合いになっているようでした。

そこで夫が取った方法が、リビングにマットレスを持ってきて息子と二人で寝ること。

テレビもゲームもできてドア越しに私と会話もできるようになり、「キャンプみたい」といつもと違う環境に満足していた様子。

この対応によって、トイレやお風呂に行く私と同じ空間にいる時間が増えてしまい、完全なる隔離生活は実質できていない状態になっていました。

しかし、私の症状が治ってからやり出したためか、夫と息子には感染することなく待機期間を終えました。

意外に苦じゃない? ママの隔離生活

部屋で一人、体調の悪さにうなされながら隔離なんて大変そうと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、ことママにおいては意外に悪くない側面もあります。

症状が落ち着いてからの私の隔離生活は、眠くなったら寝て、起きればベッドにゴロゴロしながら本を読んだり、Netflixを観たり……“部屋から出てはいけない”という制限をいいことに、家事も息子のことも夫に任せっきり。

「え! こんなに好き勝手にのんびりしたのはもう8年ぶり(息子が生まれる前)くらいでは!?」と静かに感動していました。

コロナ明けの子どもたちの反応は?

親としては家族に感染者が出て待機期間を終えた後、学校などで子どもがどんな反応を受けるのか? という部分も気になりますよね。

東京都では学級閉鎖などもあり、他自治体に比べて感染者も多いことからそこまで過剰な反応はされないだろうと思ってはいたものの、少しだけ“バイ菌扱い”されないよね? と不安に思う部分もありました。

が、息子が学校に復帰したその日に、まだ私の待機期間が明けないうちに「全然大丈夫! かからないから!」と遊びにくる子がいるほど(もちろん、事情を話して外で遊んでくるように促しました)。

大人が思っている以上に、幼児期からコロナ禍を経験している子どもたちにとって新型コロナは身近なものになっているようです。

「オレのお父さんとお姉ちゃんと弟もコロナだった!」と、自慢げに話す子までいました。大人が心配するほどのことは何もなかったようです。